2006/03/28 カテゴリ: メタボリックシンドローム : 

「子供のメタボリックシンドローム(!?)」は、子供に責任のないこと

からだによいものを食べたい、ということは多くの人々の関心事ではありますが、これは主として健康が気になっている大人の考えることだと思います。

幼稚園や小学校の子供が、いちいち食事のときに「ぼくは健康のことを考えてこのメニューにしよう」なんて言っているのを聞いたことはありません。また子供は「肉体的に成長する人間」でもあるわけですから、「よく食べること」は「大きくなること」であり、わが子の食欲は本来親にとっての幸福とも言えるものです。

一方子供は自分の食欲のおもむくままに、与えられるフライドポテトを食べたり、ピーマンを食べ残したりする存在です。ということは、子供の食生活のカギを握っているのは、子供自身ではなく周囲にいる大人であるということになります。

そんな折、とうとう厚生労働省が「小中学生向けのメタボリックシンドローム診断基準」をまとめた、というニュースが流れてきました(平成18年3月26日付産経新聞)。非常に先見の明のある対策だと思います。

しかし、これをもって「世の中変わってきたもんだな」とか「子供たちよ、診断基準をクリアできるようにしっかりしなさい」というようなとらえ方をすることは、ナンセンスな話です。「子供のメタボリックシンドロームの原因」なんて、改めて聞かされなくても簡単に想像がつきます(運動不足と高カロリー、夜型の生活とけじめのない食習慣!)。

しかしそれを改善するのは子供たち自身ではない。大人がまず自らのライフスタイルを正してゆく一方、子供の生活パターンの乱調を無責任に放置しない、という当たり前のことをするだけで、そんな問題はたちどころに解決してしまうに違いありません。

子供のからだは、本来非常にフレッシュでしなやかさに恵まれているので、彼らの肉体そのものをそんなに心配する必要はないはずです。運動不足解消のためにジムに通わせたり、サプリメントに頼ったりというのも全く本末転倒。ただ、大人や社会が手抜きを慎めば、ほとんどは簡単に解決するはずのものだと思います。

子供に責任はありません。