2007/11/15 カテゴリ: 食の安全 : 

食を揺るがすいろいろな次元の問題(6)その5

−今後 日本社会が切実に取り組むべき難しい課題◆
               規格外食品の利用

食品の原料となるもの、たとえば野菜にせよ魚にせよ、形が悪かったり、傷がついていたり、あるいは定型サイズより大きすぎたり小さすぎたりするものは商品価値がないという理由で店頭には並びません。

これも市場の原理で、消費者がそういうものは買わない、売れ残るということから当然のこととして規格外の食物原料は廃棄されてしまいます。

これが工業製品であれば一定の規格に合致しないものを除外するということは理解しやすいのですが、食物である野菜や果物、食肉や魚などはすべて生物であるが故にどれも全く同じ品質、同じ形というわけには本来行かないはずのものです。

しかし、人間の創意工夫によって今日非常に粒の揃った作物を得ることが出来るようになっています。

ずっと昔、家庭菜園というほどのものではありませんが、自宅の小さな庭先になすやきゅうりを育ててみたことがありました。

全く何も出来ないで枯れてしまうようなことがしょっちゅうで、たまにそれらしいものが実を結んだ時にはちょっとうれしくなったものでした。










けれども市場で売っているようなものとは色や形、大きさなど程遠く、あらためて本職の人たちの作る作物の立派さに子供心に驚いたことを思い出します。

しかし実際には農場で作られるものの中にもさまざまな不出来なものはあり、そういうものは販売の対象にならないということで取り除かれているということも後に知りました。

食糧資源を無駄にしない作法をわたしたち日本人も本気で求めてゆくべきではないかという気持ちでこの話題についてこれまで考えてきましたが、そのような「規格外商品」を利用するような動きが一部では行われているといったことをテレビで何度か見かけました。

また、この秋には、これまで廃棄していた魚のヒレや頭部などもできるだけ捨てずに利用し、かまぼこなどの製品に加工する技術が開発されたという報道にも接しました。

こういったことを聞けば少しは安心もしますが、一方でいよいよそのようなことが真剣に検討されるような時代に本当に入ってきたのだということにただならぬリアリティーを感じてもいます。

次回の更新は11/22(木)です。