2007/12/06 カテゴリ: ペットフード : 

「ペットフィード」ではない「ペットフード」の安全性

ご承知のとおり英語では人間の食事をフード(food)、動物に与えるものはフィード(feed)といいます。

フィードの方は動物飼料あるいは餌と訳されるはずですが、ペットの場合にはペットフィードとは呼ばず、ペットフードというのはなぜなのでしょう。

金魚やカブトムシならばペットの「餌」と呼ぶことに全く違和感を覚えないけれど、自分の愛犬や猫の食べるものを「餌」ということには抵抗がある、そういうことかもしれません。

その実、最近ではペットという言葉に代えてコンパニオンアニマルという言い方もされるようです。

つまり彼らとともに暮らす飼い主にとって感覚的に犬や猫は家族の一員にほかなりません。







「ペットフード」という呼称にまつわる私の素朴な疑問からこの話を切り出しましたが、このことは案外素人の直感ということではなく、どうやら法律の観点でもこのフィードとフードの間には微妙な線引きしか存在しないようです。

目下のところペットフードは食糧・飼料のどちらにも分類されず、例えば安全性について取り締まるようなシステムは未整備の状態、ペットフード業界(ペットフード工業会)が自主的な基準をつくって運営しているのだそうです。

やや専門的な話になりますが、関連しそうな法律として飼料安全法、動物愛護管理法といった体系があるものの、ペットフードの安全性はこのいずれによっても取り締まることはできないようです。

それで、農林水産省と環境省がこの夏「ペットフードの安全確保に関する研究会」なるものを有識者メンバーを集めて立ち上げたとのことです。

 そのきっかけとなったものは、今年三月に米国でおきたペットの大量死事件でした。

これはある中国のメーカーがアミノ酸含量を水増ししてみせかけるためプラスチック原料であるメラミンという物質を混入させていた、かなり悪質な行為が原因として特定されました。

家族の一員であるペットであってみれば、このような由々しき事態には国もまた相応の責任を負おうということなのでしょう。

今後是非きちんとした安全基準が設けられることを期待したいと思います。

次回の更新は12/13(木)です。