2008/01/24 カテゴリ: メタボリックシンドローム : 

今年話題となるはずのこと

             −「おいしい」と「健康」−

霜降り肉やフォアグラ、豚骨ラーメンと聞けば思わずおなかが鳴り出しそうになりますが、こういう「おいしいもの」はどうも健康には(特にメタボリックシンドロームには)よくないものが多いようです。

逆に、病院食などはたしかに健康によさそうな感じはしますが、あまり食欲をそそられるものではありません。

また私などの年代が昭和40年代ころに経験した学校給食も然りで、栄養的に考えられているらしいことは子供の目にもわかりましたが、味となると絶望的で、ほとんどの日が苦痛といってよいようなものでした。

「栄養学的献立はまずい」と、「おいしいものはカラダに悪い」は直感的にありそうなことに思われます。








ところでメタボリックシンドロームへの対策としてはカロリーコントロールと運動が筆頭に挙げられますが、「食べ過ぎなければよい」とはいうものの「まずいメニューを選んでいればいい」というようなことには当然なりません。

しかしおいしいものはたくさん食べてしまうのですから、この相反する問題を解決することはなかなか難しそうです。

そんな中、最近では病院内のレストランにおいしくて健康なメニューを提供するケースが増えてきているという新聞記事をみつけました(日経新聞2008年1月20日)。

一流の料理人と栄養士、医師が組んで献立を作ってゆくのだそうです。

一例として岡山県倉敷市の倉敷中央病院内のレストランメニューは、

*イカそうめんの生姜醤油かけ
*だし巻き卵
*ホタテとキュウリ、クラゲ、こんにゃくのゴマ酢
*豆腐、カボチャ、トウガン、ナスなどの炊き合わせ
*オクラ、ヤマイモ、ナメコの和え物
*モチヒキご飯
*さつま汁
*ローストビーフサラダ
*シークワーサーゼリー

といったすばらしさ。

これで750kcalとのこと。

同病院の取組みはすでに1980年代から始まっているそうです。

こういう話は私も過去にも聞いたことがありますが、たぶん、ただでさえ食欲がない病院にこそおいしいメニューが必要、といった目的をもって進められてきたのだと思います。

今回新聞に載っていた例をみていて進化しているなあと感じたことは、こういうレストランが、入院している人のためだけではなく一般の人にも開放する目的をもっている点です。

そこでおいしくてローカロリーな食事を体験することで、それが家庭に広まってゆくので、まさに普段の食生活が大切なメタボリックシンドロームにとっては的を得た取り組みだと思いました。

この頃はテレビをつければ必ずどこかの局で誰かが何かを食べている映像にぶちあたりますが、現代の日本人にとって食は視聴率を稼げる話題だということなのでしょう。

今年はもう少し実際メタボの役に立ちそうな(それでいて面白い)食べ物番組が大いに放映されるようになってほしいものだと思います。

次回の更新は1/31(木)です。