2008/04/10 カテゴリ: メタボリックシンドローム : 

生活習慣を変えるきっかけ

メタボ対策として運動やカロリー摂取コントロールが必要だということが頭ではわかっていてもなかなか実行することはむずかしい。

これは実際の医療現場でも乗り越えることがむずかしい壁のひとつとなっているそうです。

一方、生活習慣によって私たちのからだが肥満傾向に向かうということはあくまでも後天的な事情です。

しかし、そこに先天的な個人差が全くないのかというと、それはそうでもなく、最近の研究によれば、その人その人が生まれつき持っている遺伝子の働きもいくらか関係しているということです。

そう聞けば何やら不安になります。

それに、自分がどういう遺伝子を持っているかなんてわからないじゃないか、ということもあるでしょう。












ところが、この頃はからだの細胞の一部を提供して分析することによってその人の遺伝子のタイプを迅速に知ることができるような技術、いわゆる遺伝子診断というものが発達してきています。

「からだの細胞の一部」として使えるものとしては爪があります。

爪だって立派な皮膚細胞であり、その中にはワンセットの遺伝子(DNA)が含まれています。

近頃では実際にそのような遺伝子診断サービスを提供する企業も出てきています。

このような遺伝子診断によって例えば「あなたは太りやすい体質だ」という結果が出たとしたら、これはショックかもしれません。

しかし、実際はそれほど心配することはありません。

このような遺伝子の支配よりも生活習慣が及ぼし得る影響の方がずっと大きいからです。

ですから自分がもし「太りやすい遺伝子」を持っているとわかった場合、より注意を払うことによって自分の生活習慣を見直し、「リスクの少ない遺伝子」を持った人よりもかえって理想的な健康維持を行える可能性があります。

わかっているけれどなかなか直せない生活習慣をなんとかするためには、ちょっとしたショックを受けることも必要なのかもしれません。

私自身、腹部のCTスキャン像を撮ってもらって、自分のお腹の中にどういう脂肪がどういうふうに詰まっているのかということを知ったとき、軽いショックを受けました。

ちなみに私の場合、内臓脂肪面積は108平方センチメートルで、メタボリックシンドロームの境界領域とされる値(100平方センチメートル)を少し超えていたのです。

しかし事実、私にとってはこれが直接の動機付けとなり、少しは本気になってカロリーコントロールを継続的に実行するようになりました。

おかげでその後はメタボリスクの圏外に出ることができています。

つまり私にとってはCTスキャン像が生活習慣を変えるきっかけになったということです。

同じように、遺伝子診断の結果を知ってちょっとしたショックを受けるということもメリットのある動機付けになるかもしれません。

だからといって「太る体質でなかった」と結果が出たラッキーな人が羽目をはずしすぎて暴飲暴食に走ってしまうようなことは避けなければなりませんが!

次回の更新は4/17(木)です。