2008/05/08 カテゴリ: メタボリックシンドローム : 

メタボに関する二つの調査から

今年のゴールデンウイークはかなり飛び石的になりましたので、何となく物足りないような感じが残った方も多かったのではないでしょうか。

それにしても休日と仕事の日が不規則かつ断続的に続くと、食べるものも運動の量もかなりめまぐるしく変化してしまうことは誰しも経験するところです。











昨日(5月7日)からはまた通常通りの日常が始まりましたが、私のような本来出不精の人間は特に休日の活動度はかなり落ちてしまいます。

逆に言えば、「仕事に出る」というだけで相当のエネルギーが消費されているということで、通勤途上の階段の上り下りなどのときに、ふとそんなことを自覚することがあります。

盆暮れ正月、あるいはゴールデンウイークなどという本来開放的で楽しい状況においては「食べること」そのものが重要なファクターですので、カロリーコントロールは難しくなる一方です。

けれども、せめてそういうときくらいはハメをはずして楽しみたい、ということになりますから、やはり「普段の何気ない日常の節制」がまたぞろポイントになってきますね。

ところで、この連休中に接した報道記事をニつご紹介したいと思います。

一つは内閣府が5月3日付けで発表した「食育に関する意識調査」の結果です。

それによればメタボについて「言葉の意味まで知っている」という人は87.6%に上り、政府が「食育推進基本計画」で掲げた目標値の80%を突破したとのことです。

もう一つは、週刊ダイヤモンド2008/05/03・10合併号の記事(ネット世論調査「メタボリックシンドローム」)で、そこでは“メタボ”について「知っているが正確な意味まではわからない」人が44%、「意味も正しく知っている」と答えた人が53.0%だったということです。

この二つの調査結果にはかなりの開きがありますが、推測するところ「腹囲85 cm以上でアウト」ということを知っている人が「言葉の意味まで知っている」ということで先の内閣府の調査に回答したのではないかと思われます。

実際は、腹囲85cm(男性)、90cm(女性)という以外に、血糖値、血圧、中性脂肪、HDLコレステロールの基準外数値がニつ以上重なった状態でメタボリックシンドロームと診断されるということです。

細かいこと(たとえば実際には腹囲長ではなく、CTスキャンによる内臓脂肪面積が100㎠以上であることなど)を言いだせば他にも様々ありますが、まず腹囲長のほかにいくつかの診断基準があって、その基準値を複数の項目が超えたときにリスクが高まるのだという知識までをワンセットと考えて、それを知っているかどうかを調べることが重要ではないかと思われます。

その意味で、「自分は85cm以上だから恐ろしい病にかかってしまった」などという行き過ぎた不安を抱かせないためにも、行政側にはどのようなレベルの知識を認知の対象にするのかをきちんとフォローしてほしいものだと思います。

話は変わりますが、L-カルニチンに期待する用途として欧米(とくに米国)で重視されることの1つに「心臓の健康によい」というものがあります。

事実、米国では心臓疾患の患者数が大変多く、社会問題にもなっているようです。

しかし「心臓が発作を起こす」という身体の反応はかなり終着駅に近く、その前に血圧や血糖値、中性脂肪の数値などに兆候が現われるはずなのです。

ゴールデンウイーク中にも立派な布袋(ほてい)腹の米国人と思しき人を何人か見ましたが、こういうインスリンの力が日本人よりも強いと考えられる人たちの肥満は半端ではなく (インスリンの力が強いほど糖の細胞への取り込みが盛んとなり肥満になりやすくなる)、たまに街でみかけることがあっても自分はあそこまでは行きそうもないなと感じます。

本当はそういう人のたくさんいる国でこそ、メタボ診断を行われなければならないはずなのですが、現実はそうでもありません。

「85cmの是非」をめぐって盛んに議論が飛び交う日本の意識の高さはかなりのものだなと思います。

人種が異なれば体質も違います。

あるいは何をどのくらい食べるかという食文化の差も大きいでしょう。

しかし、米国では細かい観察を省略してしまう一方で肥満が進み、心臓発作という段階で初めてその対策に関心が向く、そういう事情の違いも背後にはあるはずです。

日本の取り組みが早期予防対策の好ましい実例として他国でも役立てばよいなと思います。

このウエブサイトでも、本日メタボリックシンドロームのサイトをオープンしましたので、お時間のあるときに是非ご覧いただければと思います。

次回の更新は5/18(木)です。