2009/03/12 カテゴリ: 食生活 : 

究極の食育は健全な「脳」を育てることから

健康や栄養に関する知識について整理してみると、たとえば以下のようになると思います。

(1)すでに知られていることで、今日多くの日本人にあてはまる知識
(2)情報として整っているのに、知られていないこと
(3)定説だが、実情に合わなくなっている知識
(4)誤解や勘違いによって信じられている知識
(5)学問的厳密な見地から「門前払い」となっている知識(本当は有用なのに)
(6)仮説があるが証明が十分でない事実
(7)ある効果を証明する手段が確立されていないもの
(8)純粋に人類に未知の情報

この8つの分類があるなどということ自体、「一つの仮説」にすぎません。

それにしても、栄養や運動などに関する色々な研究者の方の話、あるいは書物や論文を読んでいると、改めて自分の認識がガラッと変わるような思いにかられることはしょっちゅうあります。

そして、その中には知っているか知らないかで、随分状況が変わってしまうようなこともたくさんあります。

先日、栄養学のカウンセリングをしておられる伊達友美先生のご講演を聞く機会がありました。

この日は、いろいろな食用油を上手に摂ることの大切さについての話題でした。












私も基本的なことは一通り知っているつもりでしたが、実際にカウンセリングをされた経験から、非常にゆがんだ食生活(油をほとんど摂取しないなど)を無理なく正すことによって、健康が実現される過程について解説を受けると、改めて納得のいくことがとてもたくさんありました。

そして最後に紹介された「あなたの身体は、あなたが食べたものでできています。あなたが食べていないものが、あなたを救ってくれます。」というフレーズが印象的でした。

伊達先生の理論は、さらにもちろん詳細な科学的説明も可能なことと思いますが、この分野の情報発信では、最終的に、どれだけ正確にわかりやすく、たくさんの人に理解され実践されたかがポイントになります。

その意味では、「好きなものを好きなときに好きなだけ食べればよい」という伊達先生のキャッチフレーズは、この上もなく親近感があり、またわかりやすいものです。

ですが、一つ確認しておかなければならないことは、ただやみくもに体の欲するまま暴飲暴食してもよい、ということではないという点です。

実はこれに先立って、「正常な味覚を持つこと」という、より重要な前提が語られています。

正常な味覚の持ち主になれば、食欲は自然に必要なものを必要なだけ求めるようになる。

ここに非常に重要なメッセージがあります。

逆に言えば、少なからぬ現代人は「適当な惰性的食生活」か「頭から信じ込んだ我流の食養生」によって、正常な味覚バランスを失ってしまっているということになりますから、これは誰しも反省に値することだと思います。

ジャンクフードによって貧困層がメタボになってしまうという米国の状況は、この最たる深刻な状況に相違ありません。

みなさんは「本当に美味しいものを美味しいと感じる健康な舌」をお持ちでしょうか?

そして舌の問題はつまり脳の問題でもあります。

そうなれば結局、究極の食育というのはバランスのよい脳(味覚の中枢)を育成することと言ってよいのかもしれません。

次回の更新は3/19(木)です。