2009/08/27 カテゴリ: スポーツ : 

ヒトの身体の素晴らしさ

この1週間はヒトの身体の神秘について、またしてもいろいろなことを考える興味深い機会となりました。

世界陸上2009では、ジャマイカのウサイン・ボルト選手が100mで9秒58という驚異的な世界記録を樹立しました。

これはフルマラソンで言えば、さしずめ2時間を切るというようなレベルではないでしょうか。

こういうシーンを見ていると、単に走るということだけではなく、人間の持っている能力の素晴らしさを感じさせられます。














金メダル、銀メダルなどというのは他者との相対的な優位関係を表わすものに過ぎませんが、こういう神がかり的な記録はもっと絶対的な、何かとてつもない現実として、見るものを圧倒的な感動に導きます。

感動といえば、マラソンの尾崎好美選手の銀メダルも大変な快挙でした。

ボルト選手などを見ていると、確かに短距離競技は、出身地によるかなり明らかな遺伝的身体能力が、選手の特質としてあることを想像させられますが、同様に女子マラソンの場合には東洋の女性にそういう素質が備わっているような気がしてきます。

さて、いきなり話が飛びますが、ある飲食チェーン店が近日中に「超特大カレー」を発売するそうです。

そのカレーというのは、ごはんが通常サイズの3倍、ルーの量は4倍なのだそうです。

若い男性の取り込みを図りたい、というチェーン店側の狙いがあるそうですが、さしものカレー好きな私も考えただけでお腹がはちきれそうな気がします。

因みにこの特大カレー1食に含まれるカロリーは2,122 kcalだそうです。

食べたものの全てがエネルギーに変わるというわけではありませんが、仮にそうだとすると、これは以前考えたフルマラソン走破時のカロリーでみれば、体重52 kgの人が4時間のフルマラソン走破時に消費する計算熱量(2,393 kcal)にほぼ等しいレベルです。

尾崎選手に関するデータによれば、165 cm、51 kgとありますから、この計算値(52 kg)に近い体格です。

ただし、尾崎選手は2時間20分台という快速ランナーですので、消費エネルギーは優に3,000 kcalは超えるだろうと思われます。

つまり、フルマラソンでは、くだんの「超特大カレー」でも追いつかないエネルギーが必要ということです。

レースの途中で、たいした量のエネルギーを補給するわけには行きませんので、やはりそのエネルギー源は事前に体内に備蓄しておくほかありません。

長距離ランナーの体躯の特徴である「超スレンダー」は尾崎選手も例外ではありませんから、やっぱりあのスマートな筋肉にエネルギー源がコンパクトに収められているという仕組みの見事さには、改めて驚異を感じざるを得ません。

それにしても、ガソリンでも重油でもなく、カレーライスや餃子を食べ、ビールなどおいしく飲んでいれば、それが活動エネルギーに変わるというわけですから、私たちヒトの身体の仕組みの巧妙さにはつくづく恐れ入ります。

次回の更新は9/3(木)です。