2009/11/19 カテゴリ: 健康のための運動 : 

自力本願と他力本願

前回、運動をすることの3つの効用ということで、
* 脂肪など余分なエネルギーを消費すること
* 理想的な筋肉を失わないようにすること
* 電解質の新陳代謝を活発にして循環器系の体液を清浄に保つこと

について考えてみました。

このうちの1番目と3番目、つまり摂取するエネルギーを制御すること、電解質の新陳代謝を活発にすることについては、運動以外の方法でも似たような結果を期待することができます。

「余分なエネルギーの消費」については新陳代謝を高めるようなサプリメントを使うことがそうですし、食べたものを吸収しにくくするような成分を摂取することも同類の方策と言えます。

電解質の新陳代謝の方は、サウナ風呂に行くことで発汗を促し、水やお茶、あるいはスポーツ飲料などを補給することでも実現できます。

またリンパ液は血液と違ってこれを循環させるポンプ(心臓)のようなものはなく、基本的には外部からの力で動きが生じる体液です。

従って、マッサージでこのリンパ液に流れを作り出すことが可能です。

では、以上の方策を実践する人(Aさんとします)のライフスタイルを眺めてみましょう。

Aさんは特に食べたいものを我慢せず、吸収を抑える食品を食べます。

また脂肪燃焼を促進するというサプリメントを飲み、サウナに行って汗を流し、マッサージを受けてリラックスします。












このようなライフスタイルに対して、特に言うべきことはないように思われます。

ストレスが非常に少なく、思うがままでとても気持ち良さそうだなあという感じがします。

一方、一定の運動習慣を持つ人(Bさん)の場合は、普通の食事をし、時折、運動によって脂肪を燃焼させます。

すると体温が上がり、時には運動後に湯気が上るほどになります。

この体温の上昇は体内のエネルギー物質(糖質や脂肪)の燃焼によって生じているものです。

そして湯気が出るのは汗が蒸発するからで、そのとき電解質が汗腺から皮膚に排出されます。

同時に、自分で動くことによってリンパ液が循環します。

Bさんの方法にはちょっとまとまった意志力が必要になりますが、その結果実現できることの種類はAさんとよく似ています。

仮にAさんの場合を他力本願的、Bさんの場合を自力本願的と言ってみます。

どちらが良いかは個々人の置かれた状況次第で何とも言えません。

ただ、他力本願型では筋肉の維持増進が課題として残ります。

この点、他力本願型は縮小再生産型と言え、長期的にはやはり何らかの筋力トレーニングが望まれます。

以上、理屈の上でAさん、Bさんのケースを見てきましたが、結局「意志力」という部分に差があるところがかなり重要なことのように思われます。

もしBさんのように、自分の健康を積極的に作るのだという自力本願の気構えを持てば、24時間365日の様々なモーメントで「健康的な選択肢」のボタンを押し続けることになりますので、その積み重ねは少なくないと思われます。

私自身は典型的なAさんタイプから、今年51歳となってからBさんタイプにシフトした経験を持っているわけですが、毎回はっきりしているのは運動後の何ともいえない爽快感(多幸感といっても良いのですが)、それから自分の身体の芯から出てくる熱を感じられることです。

特に発汗は逐一確実に得られる体感の最たるものですが、サウナで外気を強制的に上げることによって脳に「冷却指令」を発信させて出てくる汗と、自発的な運動によって全身の奥底から生まれる体温に呼応して体表に染み出てくる汗には(理屈としては何も違わないはずですが)実感としてかなりの差があるような感じがします。

もっとも、自力本願と他力本願を組み合わせるというやり方もあり得るわけで、そうなればサプリメントもマッサージの効果も相乗的に高まるに違いありません。

実際、運動不足でガチガチになった身体を整体やマッサージでほぐしてもらっても2−3日もすれば元に戻ってしまうようですが、運動を励行した状況でならこのほぐれた状態がずいぶん長持ちするような気がします。

同様のことをL-カルニチンと脂肪燃焼との関係で考えてみると、L-カルニチンを摂取しないで運動をしても脂肪は盛んに燃えますし、逆に運動をしなくてもL-カルニチンを摂取するすることで脂肪燃焼はある程度促進されます。

しかし、「L-カルニチンを継続摂取して運動する」ことにすれば効果が飛躍的に高まる。

このことは実験的にも確かめられています。

そして、有言実行。

理屈を一通り心得たあとは、もはや実行あるのみです!

次回の更新は11/26(木)です。