2009/12/17 カテゴリ: 健康 : 

「一日の閉店時間」は早いほうが良い

かねてからこのブログで、人生における身体の「閉店時間」は遅いほうがよく、そのためにこそ中年を過ぎてからの身体のケアが大事ではないか、というようなことを書きました。

そのことと関連して今日は一日のサイクルのことを考えてみます。

人生は一回のサイクルしかありませんが、その1サイクルはまさに一日一日の積み重ねに相違ありません。

地球の1回転が24時間であるが故に、私たちのバイオリズムも基本的には24時間をベースに成り立っています。

しかし、起床時刻、就寝時刻は人によって、あるいは同じ人でも日によって様々です。

一日の閉店時刻は就寝(入眠)時刻そのものですから、人生の閉店時間(ラストオーダーのかかる時刻)よりもはるかに明確です。

このことを考えれば「早寝早起き」がいかにも良さそうです。

「遅寝遅起き」でも睡眠時間は確保できる道理ですが、どうも「早寝早起き」に相当の分がありそうだということは誰しも経験されているところだと思います。

これはホルモンの分泌サイクルや日照時間などとも関係しているということで、詳しくはたくさんの専門研究があるわけですが、ともかくも「一日の閉店時間は早めに、人生の閉店時間は遅めに」ということが良さそうだと感じられます。












最近実際に見知った例として次のようなことがあります。

私たちがL-カルニチンに関するある臨床試験を行ったときのことですが、被験者になって頂いた方の中に、どうも体重の週変化が他の方たちのパターンと異なった動きをする方が二人おられることに気付きました。

通常はある一定の範囲で緩やかに体重が期待される方向に増加もしくは減少することが予想されるのですが、そのお二人はまったく逆。

増えるはずの体重が短期間に激減していたり、減るはずの体重が増加していたり。

妙だなと思いこの方たちの生活状態について伺ったところ、一人はいわゆるデイトレーダーをなさっていて、ニューヨーク証券取引市場の時間帯に沿って寝起きをしておられるとのことでした。

つまり通常の日周期とはまったく逆の生活リズムになっていました。

もう一方はタクシーの運転手さんで21時間勤務された後で丸一日休まれるという変則リズム(もっともこれはタクシー業界の方々にあっては通常のサイクルだそうですが)です。

そういえば、私も若い頃勤めた会社の工場で、3交代実習という現場を経験したことがありました。

夜勤、昼勤、早出勤務というサイクルを順繰りにシフトしてゆくペースがなかなか掴めずに結構苦労したことを思い出しました。

当時の私は20代でしたのでまだ身体の方も言うことをきいてくれましたが、年齢がゆけばそれなりにかなり工夫しなければうまく行かないのではないかと思われます。

ですからもし、このブログの読者の方あるいはその周囲に居られる方で、そのような変則日周期的な生活をしておられ、その人がメタボ対策などしなければならない時には、食事や運動以外にもそれなりに工夫すべき点があることを知って頂き、ぜひ周囲の方に教えて頂きたいと思います。

そういえば、何回か前のブログに「中国ではインテリ層を中心に7億人のメタボ予備軍がいる」という話を書きましたが、いわゆる企業戦士として運動不足、過食、深夜残業などを続けている人もこの「日周期変調組」に入るものと思われます。

しかし、そのような様々な境遇の方々にもきっと首尾よい「一日の閉店時間の求め方」は見つかるはずだと思いますので、是非あきらめずに工夫して頂きたいと思います。

私を含め、「通常の日勤」で働いている人はその点、実は非常に御しやすいライフスタイルの基礎を持っているわけですから、やはりその境遇を大切に感じながら過ごしたいものだと思います。

もっともこれは、「頭で分かっていても実行できないこと」の一つには違いないのでしょうけれど・・・。

次回の更新は12/24(木)です。