執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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カテゴリ : 高齢者・療養中の方 : 
2010/09/16 (6:12 pm)

病院の食事(2)

現在どこかの病院で入院している人がいるとします。

その人は医師の診察を受け、手術などの施療を受けます。

細菌などの感染を防いだり、傷の治りを早くするための医薬品などを処方され、そしてベッドで過ごしています。

一般に病気というものはそのようにして「病院で治してもらうものだ」という風に思われがちです。

手順としては確かにそうですが、ただ、弱ったり傷ついたりした身体は基本的に患者さん自身の治癒力によって良くなっていくものです。

身体のどこかに何らかの異常が発生すれば、それがどんなものであれ、身体自身は何とかしてその異常を正常に戻そうとします。

そのためにいつでも全方位的な作業を開始するようにできています。

入院中に経過を診察してもらったり、処置をしてもらったりする時間はそれほど長いものではありません。

大半の時間は患者さんが一人ベッドで横たわっていたり眠っていたりという状態で過ぎてゆきます。

その間、することもなく退屈になります。

しかし患者さんの身体そのものは退屈どころではなく、まさに24時間一瞬も休むことなしに治癒に向かって活動を続けているのです。














では、患者さんのその間断ない治癒活動の源泉になっているものは何でしょうか?それは、患者さんの食事にほかなりません。

もちろん普通にお箸やスプーンを使って口から食事を摂れない方もいますが、それでも何とかして様々な種類のチューブなど使いながら体内に必要な栄養素は送り込まれなければなりません。

眠ることも重要です。

睡眠中には特有のホルモンが分泌され体調が整えられたり、身体の活動が休止状態にある時にそれを「書き入れ時」として修復活動が行われたりしています。

これはさしずめドックに停泊している船のような感じです。

つまり、寝ている時も夜中でも、全身が忙しく働いているのです。

その働きを支えるものはエネルギー(脂肪や炭水化物)であり、身体を構成する材料となるもの(タンパク質やアミノ酸など)ですから、これらを絶やすことはできません。

一般に生命活動に必須でありながら自分の身体で作れない一群の成分はビタミンと呼ばれますが、これは前述の脂肪・炭水化物・たんぱく質(アミノ酸)などを摂取しても作れないという意味です。

入院状態にある場合は、ビタミン以前に必要最小限の栄養を摂ることがまず先に問題になります。

言ってみれば全ての食品がビタミンのようなものです。

こういうことは健康な状態で普通に食事のできる時にはほとんど意識されることもありません。

原則として入院している人は病院から提供される食事を食べることになります。

「身体の不具合を自分自身の身体の働きで修復するためのエネルギーや材料となるものを規則正しく供給すること」、これが食事の持つ最も重要な役割です。

と同時に普通の食事と同じ目的、つまり空腹を満たすことも、もちろん必要です。

こういうことは改めて考えてみれば当たり前のようなことに思われますが、病気は「医師や薬」が治すのではなく、患者さん本人の生命力によって治癒するという事実、そしてそれを基盤から支えるものが毎日の食事だということはもっと意識されても良いことだと思われます。

医師や薬が持つ使命は、個々の患者さんの置かれている身体状態を正しく見極めながら、患者さん本人が備えている治癒作用の妨げになるものを鎮めたり(解熱剤や抗生物質など)、一時的に麻痺させたり(例えば鎮痛剤や麻酔、睡眠薬など)しながら少しでもスムーズに治癒回復するための手助けをすることにほかなりません。

次回の更新は9/22(水)です。

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