2010/11/04 カテゴリ: 食生活 : 

汲めども尽きない上達法と健康法!(3)

森谷先生が解説しておられた、「もっと米を食べましょう!」というメッセージはとても新鮮でした。

通常は「キノコやコンニャク、葉野菜のようなGI値(Glycemic Index)の低いものから順番に食べる」ということがオーソドックスな理論ではないのかと思っていました。

つまりGI値の高いものを食べるとインスリンの分泌が盛んになり糖や脂質の吸収が盛んになることが知られているからです。

森谷先生の理論ではこれが逆でした。

むしろデザートから食べなさい、と!これには驚きました。

ホストのビートたけしさんたちもこれには一瞬唖然としていました。

その理屈は何だろう?と私も思いました。

糖を食べると脂肪に変わるのではないのか?と思っていましたから・・・。

森谷先生によれば、「糖が脂肪に変わる」というのはネズミやモルモットのような動物に当てはまられる話だということです。

ヒトでは、糖(とくにブドウ糖)は大きな脳の活動を支えるために必須の成分なので、これを脂肪に変えてストックするようなことはしないのだと。

正直なところ、モルモットなどのげっ歯類と人類にここまでの違いがあるということを私は知りませんでした。

しかし、考えてみればヒトの脳というものはあらゆる生物の中でも特に極端な進化を遂げた「エネルギーの最大消費臓器」の一つに違いありませんし、森谷先生が番組中でそういうことを書いた最近の論文を示されたこともあって、改めて考えればこの説明には納得できる部分が大きかったと思います。












また糖は脳で使用されるのに備えてグリコーゲンの形で筋肉などに蓄えられるわけですが、そのときには1分子の糖が4分子の水分子を伴っているということです。

この糖が脳にエネルギー源として移動して行った後にはこれら水の分子は「御用済み」となり、結果として尿中に排泄されてしまうということも番組の説明にありました。

ですからその状態で体重を測れば「やった、軽くなった!」と思われるかもしれません。

逆に甘い分子(糖類)などが体内に取り込まれるときには水分も一緒に入ってくるわけですので、その分だけ「体重増」になりショックを受ける、ということもあるでしょう。

しかし結局のところ、甘いものを食べる前後では体重が慌しく増減し易いというところがポイントです。

ですから、1日2日の範囲での体重の変動に一喜一憂するということはあまり意味がないということが理解できます。

また、糖質(グリコーゲン)が少なくなってくると、脳にエネルギーを送り続けるために筋肉を分解して燃料として利用するようなことも起こってくるということです。

緊急の時にはそれで問題ないのですが、あまりこういうことが続きますと、だんだん筋肉がやせてきます。

筋肉が少なくなってくるとその分だけ脂肪の燃焼の場も失われていきます。

筋肉は脂肪燃焼の場としても重要なわけですから、これは中年太り(ひいてはメタボリックシンドローム)につながる根本原因のひとつともなります(とくに中年以降には筋減弱現象(サルコペニア)という現象が老化の一環として自然に起こってきますので、筋肉を意識的に鍛えてあげる必要が大きいのです。このウェブサイトにもそれに関連した情報をまとめてありますので、あわせてご覧頂ければ幸いです)。

ただ、森谷先生も言っておられたように、糖(炭水化物)を先に食べれば良いといっても、ゆっくりとよく噛むことによって満腹感が得られるのであって、がつがつと早食いしてしまったらやっぱり太るのだ、ということですから、これも大きなポイントです。

まとめれば、ご飯など主食はしっかりとっても太らない。

ただしよく噛んでゆっくり食べましょう!ということになります。

「甘いもの、好きなものを過度に禁欲的に遠ざけることがダイエット失敗の原因」というのはもう一人の講師、伊達友美先生からのコメントでした。

次回はこれについて考えてみたいと思います。

次回の更新は11/11(木)です。