2011/02/10 カテゴリ: つれづれ : 

米国ファストフードの新しいメニュー

米国のオバマ大統領の目玉施策のひとつは「国民皆保険制度」の確立でした。

昨年の3月23日、「医療保険制度改革法案」に大統領が署名し、ついにその導入が決定しました。

2014年までに全国民に医療保険加入を義務付け、違反者には罰金を科すというかなり徹底した内容です。

100年前からの懸案が達成されたということで大いに話題となりました。

しかしながら、必ずしもすんなりと事は運ばないようで、法案成立の直後から、米国の少なからぬ州がこの法律に反対の立場を取り、訴訟を起こしました。

つい先ごろ(1月31日)も、フロリダ州の連邦地裁が「医療保険改革法は違憲である」との判決を下しました。

これは昨年12月のバージニア州が下した判決に続くものとなります。

国民全てが保険制度に加入できれば結構なことではないかと思いますが、反対している州の裁判所の判決は「全国民を強制加入させることは、議会の権限を越えている」と言ったことを理由としています。

なかなか一筋縄では行きません。

今般の米国の諸事情はともかく、日本では1961年からすでにこのシステムが確立していますので、この点米国より50年も先んじていることになります。

この国民皆保険制度のいち早い導入が世界一の平均寿命を実現するための大きな力となったことは確かなことでしょう。

一方、この制度が高齢化社会の中で年々歳々巨大な財政負担となっているという現実もあります。

やはりこちらも一筋縄では行きません。

そんな中、この前の日曜日に米国の外食チェーン店が健康に配慮した商品の販売強化を打ち出しているというニュースを目にしました。

米マクドナルド社では1月から「オートミール」をヘルシーメニューとして登場させたということです。

オートミールは満腹感の得やすい食物繊維が豊富な食品です。

類似のメニューはすでにスターバックス社も2008年から投入しているそうです。

こういった動きの背景には米国人の肥満が国家を挙げての問題になっているという事情が関係しています。





日本でも行き過ぎたファストフードの普及がしばしば問題にはなりますが、日本人の肥満度は米国人よりもずっと低く、世界的な水準で見ても最優等国の部類です。

私がこの米マクドナルド社のニュースで興味を持ったことは、こういったヘルシーメニューを消費者がなぜ選択するのかということです。

その原因の一端は皮肉にも米国が現在国民皆保険制度を採用していないというところにあります。

つまり肥満から糖尿病、腎臓病といった疾患に陥ると家計がその治療費に耐えられなくなるという事情から、そのリスクを回避するために「オートミールが売れる」というわけです。

では、今後、国民皆保険になったら国民はそういった自己責任、自助努力に興味を示さなくなるのではないかと思われますが、この点はどうなのでしょう?

健康保険制度は安心して人生を過ごすための非常に優れた社会福祉制度であることは間違いありません。

しかしながら、本当に必要とする時、必要とする人にこのサービスを差し向けることが重要で、保険があるからといって油断をしたり、これを安易に行使することは全体の財政バランスを欠くことになります。

ですから、どんな世の中になっても自分の健康はできるだけ自分の心がけで維持して行くんだという気風ができること、これが結局は重要なポイントになります。

いずれにせよ、日本人には米食、野菜・魚食を主体とした「和食」というとても有利な選択肢があるわけですから、是非この点を上手に活用したいものです。

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次回の更新は2/17(木)です。