2006/07/11 カテゴリ: メタボリックシンドローム : 

「食」は肉体というより精神的な問題

番組では、肥満傾向にある子供たち数人が、東京医科歯科大学が計画した、一種の食生活改善合宿に参加する、という話が紹介されました。

予想された通り、軒並み朝食を食べないとか、野菜をほぼ全員が全部残すとか、そういう傾向が見られる中、2人の子供は、その指導される食生活が耐えられないといって、ついに泣き出してしまいました。今回の合宿に参加していた、肥満した子供たちにとっては、いわゆる「バランスがとれた食事」を勧められることが、「涙が出るほどつらいこと」であったようです。

この状況を少し深読みしてみると、この子供たちは、好きではないものを「食べなさい」と強いられるという、あたりまえの体験を、生まれてから全くしたことがない。そういう基本的な負荷にすら耐えられないような、非常に脆い精神状態におかれている、ということが言えるだろうと思います。



私は、このシーンを見ていて、拒食症という病を思い出しました。

拒食症は、指でノドを刺激して、いったん胃に入った食物を全部吐いてしまい、口腔内に吐き胼胝(たこ)ができてしまう、という凄まじいものだそうですが、これは単に、栄養摂取の適否の問題ではなく、この人たちの精神的なバランスの失調によるものです。

恐らく、現代の子供たちには、このバランス失調が大なり小なり現われており、バランスの良いものを規則正しく食べるという、あたりまえのことができなくなっている、どうやらそんな状況が相当進んでいるようです。

(つづく)次回の更新は7/14(金)です。