2013/05/02 カテゴリ: 栄養素の常識・非常識・「脱」常識 : 

なぜ身が削られてゆくのか?

まる二日半絶食状態で寝込んでしまったときには意外にも脂肪が減らずに筋肉が減るということを私自身経験しました。










もちろんタンパク質類は何も食べていないので、からだの中には栄養素としてのタンパク質(そしてそれを構成する原料であるペプチドやアミノ酸類)が不足します。

その不足した分は、わが身を削って調達するということになったわけです。

恐らくその他のビタミンやミネラルも同時に不足してきます。

そういう微量元素も多くは筋肉細胞の中に分布していますから、筋肉を溶解させることによって筋肉の成分とともにその中に含まれている微量成分も調達しているのではないかと思われます。

このように考えると、私たちの身体はものを食べられなくなった時の「食糧備蓄倉庫」ともなっているといえそうです。

そういえば、アルコールをたくさん飲んだ後などではそれを代謝して行くために酵素をたくさん作らねばならず、筋肉はその場合にもタンパク質の調達源として使われてゆくと考えられています。

ですからアルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドが二日酔いの気分の悪さを引き起こすとともに、身体がけだるく疲労したようになるのはこの「筋肉の損傷作用」が原因であるようです。

特に加齢で筋肉が減少してくると、習慣的な深酒はまさに命がけでお酒を飲んでいるというイメージになりますね。

いつも同じ結論になりますが、立派な筋肉を保有することはこんな意味からも重要だといえるでしょう。

筋肉は一種の体力の源泉です。


次回の更新は5/9(木)です。