2013/06/13 カテゴリ: 食生活 : 

そのとき食べたいものを食べることについて

ヒトという生き物は唯一、理屈を考えながらものを食べる動物です。

ヒト以外の動物は自分の好物を生涯食べ続けます。

もっともヒトにしても、栄養についての理屈を知るようになったのはつい最近のことですから、好きなものを食べるということではほかの動物と基本的には同じです。

子供の頃に食べ物の好き嫌いを戒められた経験が誰にもあると思いますが、子供は本来自分の好きなものしか食べない、それが普通です。

ライオンに牧草を与えても食べないでしょうし、ゴリラやウシに血の滴るようなシマウマの肉を与えても興味を示さない、これらはいわば自然の摂理です。

もっと進化をさかのぼってみても、チョウなどの昆虫の場合も種類によってその幼虫が好む植物は驚くほど厳密に決まっています(たとえば、アゲハ蝶ならミカンなどのかんきつ類に、アサギマダラという遠距離飛翔をするチョウはもっぱらヒヨドリバナというキク科の植物を好みます)。

「理屈を考えながらものを食べる」ということは、「必ずしも食欲のわかないものも時には食べる」ということを意味しているでしょう。

この「理屈のくっついたものを食べる知恵」は人間の長い寿命に非常に関係しているように思われます。

逆に言えば、この食べ方を身につけることによってヒトは他の動物よりも格段に寿命を延ばしてきたと言えるかもしれません。

「この食べ方」というのはつまりは「広くバランスよくいろいろなものを食べる」ということです。

食欲を思うがままにさせてくれない相手とはだれでしょう?

幼いころなら母親、学校給食、デートの相手、結婚した相手、入院先の病院などなどです。

これらの人々と一緒にいることによって、あるいはおかれた環境で強制的に与えられる献立によって、人はひとりよがりな偏食から免れる可能性が出てきます。

反対に、一人暮らしの人や外食メニューを100%自分で選ぶ人などはこの点注意が必要になるのかもしれません。


次回の更新は6/20(木)です。