2016/06/02 カテゴリ: 食生活 : 

家族の「コメント食」

入院している人に出される食事は栄養士の人がメニューを企画して作られるわけですが、疾病によって食べてはいけないものが異なりますので大病院になればかなり細かい作り分けが必要になります。

糖分の量、カロリー、食塩の量、アレルギー物質などなどチェックすべき観点は多岐にわたるはずですが、こういう「注意書き」の必要なメニューのことはコメント食と呼ばれています。

ところで私の昔の同級生で小学校の教員をやっている男性がいるのですが、この前40年ぶりくらいで会ったところとても太っているのでびっくりしました。

学校の先生ですから体育の時間などもあるはずで、一般のデスクワークをしている人よりも健康的ではないかと思っていたので少し意外に思いました。

しかしこういうことはしばしばおこっていることのようです。

その理由のひとつは先生が子どもたちと同じ昼食を毎日食べ続けることにもあるそうです。

小学生も高学年になれば成長期ですから摂取量も多くなるのではないかと思いますが、それと同じものをたとえば50代の(成長しない)先生が食べていれば栄養素の収支が合わなくなることが予想されます。

家庭の食事については家族の構成によってそれぞれにメニューを変えたりすることはあまりないように思います。

たとえば、一族3代が一軒家に暮らす家族があるとすれば、中学生の孫、中年の親、後期高齢者本人といった構成になりますが、この人たちが同じメニューを食べることは昔なら何の疑問も持たれなかったと思います。

けれども現代の栄養の知識からすれば、それぞれの世代によって食べるべきものの優先順位がかなり異なるわけです。

さらにこれに加えて外食の影響なども考えれば食の選択はいくらでも工夫点があることになります。

何も考えずに食欲のおもむくままに、習慣の通りに食べ続けることであちこちに過剰や不足が発生することはむしろ当然でしょう。

食料事情は昔とは比べ物にならない日本ですが、ひとり住まいであっても大家族であっても「食べること」の難易度は上がっているのかもしれません。

このブログを読んでくださっている皆さんは性別も年齢も体格、健康状態もさまざまにちがいありません。

どんな「コメント食」が現在の自分に最もふさわしいのか、後期高齢者の祖父母や両親に対してはどうか、時おりふりかえってごらんになっては如何でしょうか。


次回の更新は6/9(木)です。