2016/07/21 カテゴリ: 健康 : 

豪放磊落、今は昔

昔、といっても「つい30年ほど前」そのころにはまだ男らしさを表す表現として豪放磊落(ごうほうらいらく)や鯨飲馬食といった言葉が語られていたと思います。

男たるもの浴びるほど酒を呑み、山のように吸い殻を積み上げ徹夜マージャンも辞さず、昼間は馬車馬のごとく働くべし、家庭のことなど顧みるなかれといったイメージが、ある種の理想像のように思われていたふしがあります。

そんな時代によい歳をした男が糖質制限食なんて言っていたら奇異の目、軽蔑の目で見られたことでしょう。

それに比べ、今は隔世の感があります。

作家とかミュージシャンというとドラッグだとかお酒、たばこなどが似合う感じがしますが、たとえば村上春樹さんやフォーク歌手の高石ともやさんなどはそういう路線からはまったく対局の心得をもっておられます。

お二人とも、ランナー、それも年相応にトップクラスの立派なランナーです。

走ることについて確固たる一家言があります。

しかもこの人たちには共通している点があります。

走ることが健康でいることに通じ、健康でいることが自らの仕事(村上さんにあっては小説を書くこと、高石さんにとっては唄を作って歌うこと)を息長く続けるための前提条件だと言い切っているところです。

健康でいることは目的ではなく、手段なんだということは自明のことのように思われますが、息長く活動を続けるということにはやはりそれなりの本気の覚悟があることがわかります。

糖質制限ダイエットもやり方次第でメリットもデメリットもありますが、健康でいることに対して貪欲な社会というものは鯨飲馬食という一見豪快なあり方よりも実はもっとしなやかで芯の強いものであるにちがいありません。


次回の更新は7/28(木)です。