執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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2016/10/13 (12:10 pm)
活性酸素は私たちのからだの中で不要な細胞を分解したり、外敵として侵入してきたバクテリアなどを撃退したり、女性の毎月の排卵を助けたり・・・とさまざまに重要な役割を演じています。

その一方で活性酸素は健康な細胞を傷つけたり、遺伝子の情報を狂わせたりといった「わるさ」も相当しています。

これを使いこなして呼吸をしながら何食わぬ顔をして私たちは生きているのですが、酸素はもともと身体にとってはたいへん扱いにくい過激な成分です。

「使いこなし」には様々な工夫があります。

たとえばSODという酵素は活性酸素をたちどころに消去して無害化することができますが、ヒトはこの酵素を豊富に持ち合わせていて、それが他の動物に比べて飛び抜けて長寿である理由のひとつと考えられています。

しかしながら、活性酸素を退治する能力は加齢とともに失われて行きますので、抗酸化サプリメントなどが効力を発揮する場面が多くなってくるわけです。

ところで、鉄イオンは私たちの身体の中には血液中の赤血球を中心にかなりの量が含まれていますが、これもまたなくてはならない成分であるとともに活性酸素の発生源ともなっています。

鉄と聞けば「鉄欠乏性貧血」などが連想されるかもしれません。

もちろんそういった疾病状態に陥ることはあり得ますので、その場合には医師の指示に従って治療を行って頂きたいのですが、ひとつ興味深いことをご紹介します。

米国で試みられた一種の健康法なのですが、半年に一度くらいの割合で500ミリリットルの血液を抜くと体調がよくなる、という研究があるのです。

鉄はいったん身体に入るとゆっくりとした新陳代謝以外に抜けてゆく出口がありません。

そのためどちらかというと、少しづつ身体に蓄積してくる性質があります。

結果として活性酸素の発生源が増加することになり、加齢が早くなったり、発癌が起こったりという不具合がおこりやすくなるという理屈なのです。

特に加齢してくると身体活動度も減少してきますから、それほど大量の鉄は必要ではなくなってきます。

女性であれば月経が終わったあとにはやはり鉄イオンの排泄は少なくなってきます。

この理論に基づけば半年に一回くらいの献血を行うことは合理的だということになります。

この話は先日行われた「腎とストレス学会」というところで聞いたのですが、講演された医学部の先生は「献血を定期的に行っていると体調がよいという方は確かにおられる」と話されていました。

献血をすることで困っている人を助けることができますが、献血した側にもメリットがあるとすればたいへん興味深い話だと思います。


次回の更新は10/20(木)です。

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