執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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2017/04/20 (9:00 am)
化学記号で(CH2O)nと書かれてもピンと来ないかもしれません。

これを漢字に直すと(炭・水)nですが、これでもまだよくわかりません。

炭と水がくっついて「化けた物」とすれば、「炭水化物」となり、これでだんだん通じてきます。

文字どおり炭水化物は炭と水がくっついてできたものですので、たとえば炭水化物の一種である木材や紙、お米などを燃やすと水が抜けてあとに炭が残ります。

ここまでは化学の話ですが、炭水化物はさらに細かく「法律によって」分類されています。

炭水化物の中でもブドウ糖やショ糖(グラニュー糖)のように食べればほぼそのままエネルギーに変わるものは「糖類」です。

この糖類にデンプン(ブドウ糖が多数つながったもの)や人工甘味料などを加えたもの、それが「糖質」と定義されています。

つまり「糖類」は「糖質」の一部です。

炭水化物から「糖質」を差し引いたら何が残るか、というと「食物繊維」が残ります。

というわけで「炭水化物」は「糖質」と「食物繊維」からできていて、さらに「糖質」の一部に「糖類」があるというわけです。

食物繊維はさらに水に溶けるものと溶けないものに分類されますが、法律ではそこまで区別していません。

ところで「糖類」は「糖質」の一部なのですから「糖質ゼロ」の方が「糖類ゼロ」よりも含んでいるものが少ないことになります。

たとえば「糖類ゼロ」という場合にはブドウ糖ははいっていませんがデンプンは入っているかもしれません。

デンプンは酵素(アミラーゼ)によって分解されてブドウ糖「糖類」になり、それはエネルギーになります。

「糖質ゼロ」でも「炭水化物」が含まれているというのなら、「食物繊維」があることになります。

しかし「食物繊維」はエネルギーにはなりませんので、結局「糖質ゼロ」とあれば一応カロリーは非常に少ないものと考えてよいわけです。

こんな分類は何故あるのか?というと、食品製品のラベルにそういう情報を書いておくことによって消費者は「カロリーが低い製品はどれか?」を判断できるからです。

ただしこれはあくまでも法律の世界での理屈であり、科学的な分類ではありません。

消費者に与えられる情報が科学的なものか法律的なルールに基づくものか、といったことはそれこそ「消費者には関係のないこと」ですが、理解できるものでなければ困ります。

大学の専門学部で生化学など教えている先生でも「糖質」と「糖類」のちがい、といってもまともに答えられる人は少ないと思います。

それはこの分類が法律によるものだからですが、いずれにしてもここで私が思うことは「こんなにわかりにくくていいのかな?」ということです。

食品のラベル表示にはかなり厳密な取り決めがありますが、狭い面積に細かい字で書かれたことも読まれて理解されなければ意味がありません。

とはいえ、「糖質」と「糖類」、「食物繊維」そして「炭水化物」の関係あたりを理解されれば自分の欲しいものを選びやすくなるかもしれません。

糖尿病傾向の人や風邪や食欲不振で元気が出ない人、それぞれが何を選べばよいか?

お役人の方々にはどうかもっとわかりやすいものをめざして頂きたいと思います。


次回の更新は4/27(木)です。

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