執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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カテゴリ : 健康のための運動 : 
2017/08/03 (9:00 am)
「死に仕度」などというと縁起でもないことに聞こえますが、生きとし生けるものは生まれた瞬間から死に向かって進んでいるとも言えます。

とくに成長期が終わってしばらくしたころ、たとえば30代の中盤以降はこの「死に仕度」というコトバがリアルなものになってきます。

中年以降にお腹が出てくるのは筋肉の減弱によって脂肪燃焼の場が失われ、過剰になった分が徐々に内臓や皮下に溜まってくることの具体的なあらわれです。

この「死に仕度」の典型的な一側面に「廃用性萎縮」という現象があります。

これは「からだの使わない部分」がどんどん小さくなってゆくということです。

たとえば眼などでも非常に長時間覆いをして何も見ないようにすると眼が休まるどころか視力が失われてしまいます。

また筋肉や運動神経も使わなければどんどん「店じまい」が進んでゆきます。

イメージ的にはラストオーダーが近づいたレストランのような状態です。

ここで閉店時間を延長するには「お客が入ること」つまり「使う」ことが重要です。

と、ここまでは比較的常識的なことで、だからこそ中年以降の人々はウォーキングをしたりジムトレをしたりという対応策をとっているのだと思います。

ただし、ここで大切なことはからだを一時に過度に使いすぎないということです。

たとえばテーブルのへりを使って20回くらいの斜め腕立て伏せのようなことをしますと、からだは「あ、まだお客さんがいるんだな」と気付きます。

そうすると、筋肉や関節というお店に対して「あたらしい材料の仕入れ」を命じます。

仕入れの指令を具体化するのが遺伝子です。

つまりヒマであることを察知して店じまいをリードして行くのは遺伝子の眠りなのです。

生物の遺伝子はその時その時の状況に応じて必要な部分だけが読み取られながら生命活動をつつがなくすすめて行きますがオーダーが来ないとなるとさっと閉店したがるようにできているのです。

中年以降はとくにそれが顕著になり、ちょっと使わないでいると「あ、もういらないんだね」とそっぽを向いてしまうという感じになります。

ですがごくわずかな刺激を与えてあげることでそっぽをむいて眠りに行く遺伝子を目覚めさせることができます。

つまり、大切なことはからだの各所に向けて小さな刺激を絶やさないということです。

筋肉を使う、関節を動かす、五感を使う、時には大声で歌う、感動や緊張の一瞬に立ち会う・・・これが「死に仕度」をしたがるからだに送るべきメッセージです。

廃用性萎縮は内臓にもおこります。

きちんと咬み、飲み込み、そこそこに食べ続ける、ということも立派な刺激です。

ただし、はげしく使った後には回復する時間や栄養を十分にとってあげることも必要です。

「心を込めて準備中」という札がかかっている午後3時のレストランのように、仕込みや癒しの時間をよいタイミングで与えてあげることもコツです。


次回の更新は8/10(木)です。

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