執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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2017/08/31 (9:00 am)
この前あるセミナーで体内微生物に関する話を聞いてきました。

昨今急速に研究の進んでいるのは腸内細菌の世界です。

セミナーではもちろん腸内細菌の話も盛りだくさんでしたが、「体内微生物」になると大腸に限りません。

たとえば口の中にも微生物はいます。

歯周病菌は有名です。

それから胃の中にはピロリ菌が棲んでいます。

あまり知られていませんが小腸にも相当な数のバクテリアがいます。

驚いたのは無菌だと思われていた子宮の中にも微生物、とくにラクトバチルス菌がたくさん存在しているという話です。

けれども改めて考えてみると、口腔が外界と接していることからわかるように、あらゆる消化管は体内ではなくて「体外」です。

空気中にたくさんの微生物がいる以上、口腔、鼻腔、肺、皮膚などにもそれらが存在したとしても不思議はありません。

さらに胃から小腸、大腸に至る消化管もひとつながりのトンネルですからこれらのことごとくに微生物がいることも納得できます。

子宮は一応「体内」に分類されていますが、トポロジカルな構造からいえば「体外」の一種とも考えられます。

ところが最近の研究では卵巣などにも微生物が暮らしている、ということがわかってきているそうです。
卵巣といえば、これは完全な体内ですから、こんなところにも「部外者」が棲んでいるというのはびっくり仰天です。

こうなれば心臓や脳なども(今はまだ知られていませんが)例外ではないのかもしれません。

大腸の細菌叢は腸内フローラと名付けられテレビなどでもよくみかけますが、そもそもこの数は500兆個とも1000兆個ともいわれる凄まじい数です。

ヒトの細胞の数が30-60兆ということからして、そもそもどちらが主役なのかわからないほどです。

これまで無菌と思われていたところにもそうではないのだということがわかってきたのはそういう微生物を培養せずに正確に検出できる技術が発達してきたことによります。

これからもまだあっとおどろく体内微生物が発見されるに違いありません。

また大事なことは、そんな「部外者たち」がそこかしこにはびこっている状態とわたしたち自身の健康状態が密接に関係しているはずだということです。

次回はそのことについて考えてみたいと思います。

本日8月31日はところによっては10月なみの気温になるのだそうです。ご自愛のほど。

ではまた来週!


次回の更新は9/7(木)です。

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