執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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カテゴリ : 健康のための運動 : 
2017/09/14 (9:00 am)
ボクシング世界チャンピオンの具志堅用高さんが現役時代、ランニングのあとで吐かないような走り方ならしないほうがマシだ、というようなことをどこかで語っていました。

トップアスリートはかくして極限まで身体を追いこんで栄冠を勝ち取って行くのだと知って大いに感動しました。

私もその当時運動部にいましたので刺激を受けましたが、ランニングひとつとってもそこまで厳しい経験をしたことはついぞありませんでした。

ところで実はまったく一生懸命じゃないけれど「何か運動しているふり」をしてみるということは健康にとってまったく意味はないものでしょうか。

たとえば、一日に腕立て伏せを50回、ランニングを10キロ、腹筋を100回などという運動があったとします。

私の経験では中学や高校の運動部でやっていたころのもっともきついレベルでそのくらいだったように思います。

成長期の人間にこれだけの運動をほぼ毎日課するということになるとあっという間に筋肉は増え、腹筋も割れてきます。

これだけの運動負荷をかけることで身体中に活性酸素が発生し、筋肉はずたずたに損傷してしまいますが、それを旺盛に修復することが身体にとっても「日課」のようになっていますから朝起きてから寝るまでの間身体中の筋肉増強モードのスイッチがONになっているわけです。

今の私にはとてもじゃありませんが、不可能です。

ですが、ぐっとレベルを落として腕立て伏せ5回、ランニング200メートル、腹筋15回程度であれば・・・それはほぼ苦痛なくできます。

具志堅さんではありませんが、以前私もそのような軽すぎる運動、運動ともいえないほどの運動であれば「やってもムダ。しない方がマシ」と考えていました。

つまり運動するからには「絶対量」が必ず必要であって、それなくしては意味がない、と考えていたわけです。

たしかに、120 kgのウェイトをあげるとか、試合に出る、そこで勝つというような目標に対しては「やってるふり」程度の運動はナンセンスなことにちがいありません。

ただし運動を競技のためではなく、健康維持や増進のため、と考えると事情がちがってきます。

そもそも高齢期には(ふつうの市民レベルの身体能力の人であれば)そもそも限界まで力を出し切るような運動は短期間でも実行することはできません。

一方だからといって「何もしない」のと「やってるふり。ナンチャッテ運動」をするかしないか、の間にはかなり大きなちがいがあるはずだと思います。

ポイントは運動の絶対量ではなく、身体に「これからこういう負荷がかかるかもよ」という意思表示のシグナルを送ってあげるということです。

何もしなければ沈黙しているだけだった遺伝子に、そういう刺激(ふり)が伝わることによってそれに備えなくちゃ、というアクションが必ず生じるということです。

まとまった運動でなくてもこま切れの早歩きでいい、という話を聞かれたこともあると思いますがこれなども「合計で〇〇キロ歩けばいい」ということではなく、身体にこまめにシグナルを送っていることのほうが重要なのだと考えられます。

予防接種などもその例といえるかもしれません。

弱った菌や死んだ菌を体内に接種するということは、まさに「ナンチャッテ病原菌」を身体に入れて準備させようとする作戦です。

現在まったく運動していないな、という方が居られましたら一日のどこかで「腕立て伏せ5回、腹筋15回を予防接種」することで眠っている遺伝子にシグナルを送ってみてください。

「しないよりマシ」以上のものが得られると思います。


次回の更新は9/21(木)です。

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