執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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カテゴリ : つれづれ : 
2018/07/26 (9:00 am)
赤ちゃんが「赤ちゃん」と呼ばれるのは皮膚の色が本当に赤く見えるからでしょう。

ではなぜ赤ちゃんが赤いのか?

それには赤ちゃんの身体にたくさん含まれている褐色脂肪細胞という細胞の色が影響しています。

褐色といいますが、皮膚の色としてみれば赤く見えます。

細胞の中にはミトコンドリアという燃焼炉のようなものがあります。

脂肪はこのミトコンドリアの中へL-カルニチンによって運搬されて燃焼し、熱やエネルギーが発生します。

このミトコンドリアの色というのが実は褐色なのです。

赤ちゃんの褐色脂肪細胞にはミトコンドリアがとても多い、つまり赤ちゃんの肌の色はミトコンドリアの色だったというわけです。

赤ちゃんは当然お母さんのミルクをもらう以外には食べ物もなく、また太古の昔には赤ちゃん用の着ぐるみもなかったでしょうから体温を保つことはまさに生死にかかわる重要事だったのです。

褐色脂肪細胞の仕事は専ら熱を生み出すことです。

結局ミトコンドリアが赤ちゃんを保温し、小さな命を守っていることになります。

成長するにつれて褐色脂肪細胞はどんどん減って行き、首周りや肩甲骨付近など数か所に点在するのみとなります。

赤ちゃんは褐色脂肪細胞のおかげですやすや眠っていても体温が高く保たれますが、大人になるとなかなかそうもいきません。

大人は身体で「震え」を起こすことによって熱を生み出すのです。

褐色脂肪細胞の燃料になっているのは主に脂肪であり、ミトコンドリアに脂肪を運び込む段階ではL-カルニチンが活躍します。

赤ちゃんがまるまると太って生まれてくるのは、熱を十分に生み出す燃料を身体に蓄えているからです。

面白いことにお母さんのおなかの中にいる間は専らブドウ糖をエネルギー源として赤ちゃんは育っていきますが、この世に生まれてきた瞬間から脂肪を使うスイッチが入ります。

というわけで、ヒト(哺乳類)はこの世に生まれてくるその瞬間からL-カルニチンを利用することになるのです。

ちなみに「動かずにじっとしているのに熱が産生される」という意味では冬眠動物も赤ちゃんのようなものですが、実際そういった動物は褐色脂肪細胞を豊富に持っているということです。

赤ちゃんの肌の色にもたいへん深い意味があるものです。


次回の更新は8/2(木)です。

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