執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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2018/08/02 (9:00 am)
食事をしばらくしないでいると空腹になってきます。

空腹というとおなかが空っぽになっている状態を連想しますが、実際にあるのは空腹というより空腹感です。

空腹感を呼び起こす引き金のひとつのファクターが血糖値です。

ヒトの場合およそ血液1リットルあたり1グラムほどのグルコース(ブドウ糖)が存在します。

この血中グルコースの量は絶妙にコントロールされていて糖の多い食事をとった後であっても健康であれば1リットルあたり高々2グラムを超えないようになっています。

これはすい臓ホルモンのインスリンがはたらいて、血糖を肝臓や筋肉に運び込んで血液から運び去ってくれるからです。

食後に血糖値が1グラム/リットルを下回りそうになるまでの時間は案外早く、食後2時間もすればもうそんな状態になります。

けれども食後2時間でさっそく空腹感が来るということはありません、なぜでしょうか。

それは先ほどのインスリンとは逆の現象、つまり肝臓からグルコースが血液に向かって放出されているからです(このときにはグルカゴンというホルモンがはたらきます)。

肝臓は銀行(日本銀行)のようなもので、市場(血液中)にお金が少なくなってくるとそれを供給し多すぎる場合にはこれを回収するという作業を絶妙の精度でおこなっているわけです。

ちなみに血糖はインスリンによって血液から肝臓や筋肉に運ばれると言いましたが、筋肉に蓄えられた糖は血液中には出てこないようになっています。

血液中に糖を放出するのは肝臓だけの役割りなのです。

肝臓から血中に向けて糖が放出されている間は血糖値が保たれますから空腹感はやってきません。

ではどんなとき空腹感が感じられるのかというと、それは肝臓から血中に払い出す糖が底をついたときです。

ふつうそのタイミングで食事をすることになります。

ここで食事をしなければどういうことになるでしょう。

糖(グルコース)が血中からなくなるといちばん困るのは脳です。

悪くすると低血糖状態になって意識が朦朧とし、ついにはへたりこんでしまいます。

でも簡単にそうならないのはケトン体という物質が肝臓で作られ、それが血中に放出されるからです。

ケトン体は脳の燃料としても使えますし、筋肉でもOKという非常に汎用性の高いエネルギー源です。

ケトン体が放出されることによって空腹感がなくなるわけではないものの、ともかく身体全体としてしっかり動けるようにはなります。

ではこの肝臓のケトン体は何から作られるのかというとこれが脂肪(遊離脂肪酸)です。

遊離脂肪酸はふだん肝臓にはあまり存在せず、主として内臓脂肪から払い出されて血流にのって肝臓までやってきます。

肝臓にやってきた遊離脂肪酸、これがL-カルニチンによって今度は幹細胞の中のミトコンドリアに運び込まれケトン体が作られます。

体内にあるL-カルニチンの90数パーセント以上は筋肉に蓄えられていますのでどうしても「L-カルニチンの働く場所」としては筋肉だけが連想されやすいのですが、実際には筋肉のほかに肝臓で日夜働いています。

ですから肝臓でL-カルニチンが途絶えてしまうと文字通り命取りになります。

そうならないようL-カルニチンは肝臓で少しづつ合成されているのです。

以上の理屈からおわかりいただけることと思いますが、空腹時に少しだけ我慢をして軽い運動をするならば、都度必ず脂肪は肝臓で燃焼されます。

一方摂取したL-カルニチンは速やかに吸収されて肝臓に到達します。

なので、空腹感が来そうになった段階でL-カルニチンを摂取し、少し運動をするというと、これが最高の脂肪燃焼法になります。

今回のポイントは「肝臓とL-カルニチン」ですが、実際L-カルニチンが潤滑油のように働いている肝臓がしっかりしていること、これが全身の健康に不可欠なのです。

L-カルニチンで肝臓を大切に!!



一回お休みを頂き、次回の更新は8/16(木)になります。

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