執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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2018/08/23 (9:00 am)

疲れを知らない筋肉

鍛えようとする部位によって筋トレにはさまざまなものがあります。

たとえばウエイトトレーニングであれば「もうこれ以上耐えられない」と思われるギリギリのところでもう少し、もう少し、と頑張って行うと効果が高いといいます。

そこまで頑張っているとしばらく休憩を入れなければ次のウエイトを挙げることはできません。

また掌(てのひら)の筋肉の収縮力を測定する握力計の場合満身の力を込めて「エイッ」と握ると、おそらくその回はそれが最高記録となるはずで、続いて2度、3度とやっても1回目の数値を上回ることは難しいと思います。

(やってはいけないことですが!)「駆け込み乗車」では、長い階段を駆け上りあと7段、あと3段というところで足が前に出なくなる圧倒的な疲労感に突如襲われます。

先の甲子園では準優勝チームの投手は短期間のうちにおそろしいほどの投球数をこなしましたが、最後には「これ以上投げられない」ということで涙をのんで降板、それがまた大きな感動を呼びました。

ドラマチックかどうかは別としてこれらはすべて「筋肉の疲労」という現象を見ているわけです。

筋肉という臓器は、それを使っていないときにはあたかも沈黙しているかのように静かな状態にあります。

細胞内のエネルギーもまるでパソコンの「スリープモード」のような感じで供給、消費されています。

けれども「電車に飛び乗らなければ!」といったスイッチが入ると爆発的に起動してくれます。

逆に考えれば、必要のないときにスリープ状態に入ってくれなければ私たちの身体で最大の臓器である筋肉は24時間多大なエネルギーを浪費し続けることになり、それこそ生命が脅かされます。

筋肉が疲労状態にあれば文字通り「疲労感」が出るわけですが、これは主にその使った筋肉の中のエネルギー源が枯渇することが原因です。

しばらく休息し、食事からエネルギー源が得られればほどなく疲労は回復してまた活動が可能になります。

ところでそんな全身の活動をけなげに支えてくれる心臓という臓器、これは胎児の非常に早い段階からすでに鼓動をはじめ、100歳まで生きるならば実に40億回近くも一度の休みもなく働き続けられる驚くべき存在です。

心臓に関しては「疲れたから10回休む」といったことはおこりません。

つまり心臓はほかの筋肉とは違い「疲れない筋肉」だという大きな特徴をもっているのです。

もちろん片時も活動を停止してはいけない臓器は心臓に限らず、(筋肉ではありませんが)脳も腎臓も肝臓も無休で稼働しています(休んでいるように見える睡眠中の脳でもかなりの活動をしています)。

これら「無休器官」が無事でいられるようにこそ、ふつうの骨格筋はある程度働くと疲労を感じて休まざるを得ない、そんなしくみがあるのだと考えられます。

エネルギー不足は疲労感の原因となりますがこの感覚を支配しているのは脳です。

ここがマヒしてしまうと疲労感はなくなります。

たとえば覚せい剤のような薬剤はそういう作用をもっていますが、これまでお話ししてきたようなことから考えればそれがいかに危険なものであるかが理解できます。

さて、スリープモードにはいったり火事場の馬鹿力を発揮してくれたりするたのもしい筋肉ではありますが、それでもスリープモードがあまりに長く続くとだんだん融解して細ってきてしまいます。

「必要のないもの、使わないものはたたんでゆく」という別の生命の鉄則がはたらくからです。

ですから中年期から高齢期にかけては全身の筋肉を適度にバランスよくつかって行くということが大切です。

そんな中、心臓だけは私たちが何の意識をしなくても使い減りのしない中核臓器として日夜けなげに働き続けてくれています。

心臓に感謝!です。


次回の更新は8/30(木)です。

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