執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


下記「お気に入りに追加」ボタンをクリックするとブラウザの「お気に入り」に自動追加されます。(Internet Explorerでのみ有効)


2018/08/30 (9:00 am)

「わが身を去って行く脂肪」が残していった寂寥感

ダイエットと英会話、ゴルフの教則記事などは年々歳々、というより日々に新たなセオリーがあちこちで語られるものです。

英語については、恥ずかしながら数十年に渡って溜め込んだ教則本、解説本、ハウツー本の類が私の家には山ほどあります。

もちろんこれらすべてを勉強したなんていうわけはありません。

買って安心しているだけのものもあれば、せいぜい1か所役に立つことをみつけて実際に使えればよしとしているようなものもあります。

これはそれぞれの書の説いていることが正しいとか間違っているというよりもひとえに私のその時々の力量と目的に合っていたかどうかの問題だったに相違ありません。

ダイエット本も恐らくこれと似ていて自分の体質や目的と著者の啓示がフィットしているかどうかこそが重要なのだと思います。

またダイエットというのは一生のうち一度だけやって終わりというものではなく、気になったら何度でも挑戦すればよいという類のものだろうと思います。

ただ、英語のノウハウが理論的におかしくても命に影響は及びませんがダイエットは理屈が合わなければ逆に健康を損ねてしまうことになるので、その点注意が必要です。

脂肪燃焼成分L-カルニチンの仕事をして今年ではや16年にもなる私ですがこの7月下旬から故あって何度目かのダイエットを行っているところです。

ひとつには7月中旬、土用の丑の日のころにうな重を美味しく食べたのはよかったのですが、体重がついに70キロを突破してしまいさすがにベルトが窮屈で苦痛になってきたという、実にありふれた理由です。

私の場合は栄養の理屈をこねることが商売ですので、ダイエットをするたびに新しい工夫を考案して試してみる、一種の自己人体実験のような様相を呈します。

とにかく取り組み期間中は体重と体脂肪率をできるだけ多数回測定し、記録するということ、これは常に欠かせない基本です。

今回どんな方法にしたかはともかく、約5週間ほど経過した現在63キロ台まで来ました。

最高体重も最低体重もこれは一瞬のものですから、私の場合この期間に7キロも減ったということにはなりません(70キロだったあくる日は68.5キロだったり、63.3キロの次が64.4キロだったりはしますので)。

けれども控えめにみても3キロは確実に減ったと思います。

私の学生時代の体重は一貫して58キロでしたが、今の私がその値になるとたぶんかなりの痩せギスになってしまうと思います。

筋肉が往年のようにはないからです。

で、今回はこのあたりでそろそろ減量は打ち止めとして、維持の時期に入って行こうかなと感じているところですが、今回のダイエットの後半の方では減って行く脂肪に対して「なにかとても大切なものが身体を離れて行くような」一種の喪失感、寂寥感に似たものを感じています。

この5週間、私はたしかに(結果的に)カロリー制限となることを行いましたがそれがもとで体調不全になったり異常な空腹を覚えたりということは何もありませんでした。

この間に私の身体を維持し、活動をささえてくれたエネルギーの源泉、それこそが私のお腹の中に貯蔵されていた脂肪なのだ、ということがいつもよりもひときわ頼もしく愛おしく実感されたのです。

私は飢餓にさらされているわけではなく、大病をして食制限を強いられているわけでもありません。

しかしもしそういう厳しい境遇に至ったとき、命を支えてくれるたしかなものがあるとすればそれは脂肪(そして筋肉の一部)、つまり自分の身の一角としてもっている物質にほかならないわけです。

実際脂肪組織はたとえば糖尿病にならないようにするアディポネクチンという善玉のサイトカインを分泌するような仕事もしていますが、それよりも食べ物が思うように入ってこないときに黙々とそれを払い出してけなげに身体を支えてくれるその底力に思わず敬意を表したくなったということです。

そういえば極地の探検などする専門家は準備段階で十分な体脂肪を蓄えると聞いたことがありますが、私たちのばあいにも似たようなことがいえるのだと思います。

体脂肪というと減れば減るほどよい、と思われがちですが、本当に体脂肪がどんどん減ってくるというのは本能的な危機感を覚える変化なんだなあ、と。

今回のダイエット自己試験ではこんな思わぬパラダイムの転換がありました。

「ちょいメタボがけっこう」というのはたしかにウソじゃないと実感しました。


次回の更新は9/6(木)です。

  |  トラックバック数 (0)

このエントリのトラックバックURL
http://www.l-carnitine.jp/blog/modules/weblog/weblog-tb.php/722

毎週木曜日更新!健康に関するクイズ!
企業・研究者様向け“L-カルニチン”総合案内
本サイト運営企業。L-カルニチンの世界最大手メーカー
L-カルニチンサイト(英文)
id: 
pass:   
 
Copyright © 2005-2013 LONZA Japan.All Rights Reserved.