執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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カテゴリ : 健康 : 
2018/10/25 (9:00 am)

ダイエット、はじめの一歩(2)

前回「ダイエット、はじめの一歩」として肝臓に蓄えられるグリコーゲンの話を書き始めましたが、その後、そもそも「ダイエットすること」が万人に共通の目標であるかのような論の立て方には問題があることに気付きました。

それで、今日はその「そもそものところ」について考えておきたいと思います。

ダイエットをめざされない方、というのはつまり「特に意識しなくても決して太らない」という人、それから「太ろうと思っても太れない」という人のことでしょう。

私も学生の頃には全く意識しなくても体重は常にコンスタント(58 kg)でした。

運動をしても、部活動を引退してもそれはほとんど変化しませんでした。

食事の節制もせず、食べたいもの、飲みたいものを都度好きなだけ摂っていたのです。

この状態は結局「収支トントンだった」ということに尽きます。

補給されるエネルギーが多い時には多いなりに、少ない時には少ないなりにいわゆる恒常性(ホメオスタシス)が絶妙に保たれていたということです。

そのときには全く何とも思っていませんでしたが、今にしてふりかえれば「これが正真正銘の健康であったな」という感じです。

それから40年ほどもたった現在、自分の体重は食事や運動に意識を向けるかどうかによってまるで寒暖計の目盛りのように増えたり減ったりするようになっています。

つぎに「どうしても太れない人」ですが、この方達はメタボの反対に「エネルギー収支がわずかずつ赤字」になっている、もしくは「体脂肪が非常に少ない状態での収支がトントンになっている」かのいずれかです。

もちろん筋肉量の影響も受けます。

これについは特別なことをしない限り成長期以降には「減少方向」に向かうのが常態です。

特にエネルギーとして使用できる体脂肪が乏しくなってくると、ちょっと炭水化物の摂取量が少なくなると「燃料としての筋肉」が着実に消費されて行きます。

これ(痩せ)は長期的にはメタボとは違った意味でのリスクをかかえることにつながります。

その対策としてはタンパク質の摂取を十分に行うこと、それから血糖値を上げにくい方法(たとえば精製していない穀類(玄米やえん麦など)を食べるなど)で炭水化物を肝グリコーゲンの貯蔵能力よりも毎回少し多めに摂ること、脂肪も適度に摂取することが挙げられます。

これはつまり厚生労働省が推奨している日本人の食事摂取基準に近い内容になるということではないかと思います。

逆にいえば、かの食事摂取基準というものはそのまま実行すれば体脂肪を増やす(メタボ方向に向かう)レシピだということになりそれって大丈夫なの?と心配にもなります。

が、近頃栄養に関する専門家の議論では実際にその点(厚労省の基準通りに食べているとメタボに傾く可能性がある)が問題視されることが増えてきています。

国民総高齢化時代にあっては中肉中背、あるいは「ちょいメタボ」くらいがちょうどよいのでは?というのが昨今固まりつつある落としどころのようです。

どうでしょう、「痩せ」が気になる方はともかく美味しく食事を楽しむことに興味を向ければよいとも言えるわけです。

なのでストイックたるべき「要メタボの陣営」からすればなんとも羨ましい存在にも思われます。


次回の更新は11/1(木)です。

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