執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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カテゴリ : 健康 : 
2018/11/15 (9:00 am)

ダイエットはじめの一歩(5)

大相撲がはじまっています。

ハードウエアとしての力士の身体作り、その目標は第一に無類の筋力、第二にずっしりとした体重、このふたつです。

これらのどれが欠けてもうまく行かないでしょう。

それを実現するためには体重を増やすことが最大の目標になりますが、この場合の体重は必ず筋肉と脂肪の両方で形成される必要があります。

ボディビルダーの人たちを見ていてわかるように筋肉も鍛え方次第で相当大きくなりますがそれだけでは立ち合いでガンとぶつかったときの衝撃を吸収する効果は薄い筈で、相撲の場合やはり相当量の脂肪が備わる必要があります。

そういった肉体構造を得るために長い間経験的に確立された方法は極めて特徴的なものです。

まず朝起きてから朝食をとるまでの間に猛烈な稽古があります。

これは空腹時なので肝臓に貯蔵されていたわずかなグリコーゲンがあっという間に燃え尽き、次いで体脂肪がガンガン燃えます。

つまり体脂肪はいったん減少するので、この部分だけを切り取ると効果的なダイエットになっています。

と同時に一種の飢餓状態がすい臓ホルモンのインスリンを盛んに分泌します。

インスリン濃度が十分に高まったところでタンパク質の豊富なちゃんこ鍋などとともにどんぶり飯が摂られ、その後は昼寝などでエネルギー消費を最少に抑えます。

この状態ではふたつのことが起こります。

一つ目は、きつい稽古で損傷を受けた筋肉がちゃんこ鍋のタンパク質によって修復されることです。

これは今日知られる筋トレの基本に則ったもので、これを繰り返すと筋肉そして結果的に筋力(とくに白筋という瞬発系を担当する筋肉)が増え続けます。

ふたつ目はビンビンに高まったインスリンがどんぶり飯に由来するブドウ糖を片っ端から取り込んで行きます。

この速度があまりに早いので肝臓の貯蔵エネルギーであるグリコーゲンはあっという間に満タン状態となり、それ以上の余剰の分が脂肪に合成されてゆきます。

合成された脂肪はお腹の脂肪組織に次々荷下ろしされ、蓄積されてゆきます。

「入り」がそこそこで止まれば専らお腹だけが出っ張ってきますが、力士の場合その摂取量がハンパなレベルではありません。

さらに続く昼寝(休憩)によってどんどん皮下にも蓄えられてゆきます(逆に内臓脂肪はそれほど多くないのが一般的で、この点力士は太っていてもメタボではありません)。

この生活を繰り返すことによってまさに筋肉と皮下脂肪の両方が十分に蓄積され、最終的に当たり負けせず、容易には動じない体重が実現されるというわけです。

ところで、このような生活を一般の人が送ることはできません。

どこが最も難しいかと言えばもちろんはげしい朝稽古を行うところです。

ですので、力士でない人が力士のような筋肉をつけることはまずできません。

けれども似たようなことはできます。

それは朝食を食べずに昼食でドカ食いする、というやり方です。

この部分だけをまねると(インスリンだけは同じように分泌されますから)確実にあっという間にメタボになります。

そうしないためには朝食を普通に摂ること、これがやはり基本ではあります。

ただし、空腹時に少し運動をし、タンパク質を中心に朝食〜ランチを食べるならば、これはダイエット、しかも筋肉を落とさない「美しいダイエット」になります。

力士の人たちの身体には実は多くのヒントが隠されています。


次回の更新は11/22(木)です。

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