執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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カテゴリ : ダイエット : 
2018/11/22 (9:00 am)

ダイエットの意外な強敵 −お酒について

学生時代には若い細胞が多く、基礎代謝も盛んなので少々呑みすぎ、食べ過ぎても太りにくいものです。

やがて30代になり40代になると基礎代謝は低下しはじめ、それと同時に職場や仕事関係での飲み会なども多くなります(私はそうでした)。

ところで、カロリー数で比較すると日本酒1合というのはコンビニで売っているレトルトご飯およそ1.7パックにもあたります。

日本酒3合ほどを毎日飲み続ければアル中になるなどと言われますが、これは同時にレトルトご飯を5パックづつ食べるのと同じことですから、これではアル中のみならず確実にメタボになってしまうでしょう。

ところで、お酒のアルコールはアセトアルデヒドという毒性物質を経てから酢酸になります。

この酢酸も一種の脂肪ですから燃焼してエネルギー(カロリー)となります。

ダイエットを励行している人(たとえばローカーボダイエットなどしている人)、あるいは空腹状態で痛飲している人たちの肝臓では活発に脂肪が燃えています。

この脂肪の燃焼と酢酸の生成とが同時におこると肝臓では代謝処理の仕事が交錯してしまいます。

ついにはこれを処理しきれなくなり、酢酸は肝臓から血中に追い出されてアシドーシス(酸性化)という悪酔い状態に陥ります。

空腹でお酒を飲み続けるとしんどくなる原因のひとつはここにあります。

したがってこれを避けるために、お酒を飲んでいる間は脂肪の燃焼を抑えることが必要ですが、その方法はといえば糖質を十分に摂ることです。

糖質(炭水化物)をたくさん摂っていればアルコールのエネルギーは酢酸を経て体脂肪に合成されて行きます。

ですから、悪酔いを避けられるかわりに、今度はビール腹がせり出してきてメタボに近づいてしまうわけです。

いずれにしてもお酒を飲むと肝臓で酢酸がつくられ、血中に充満して酸性化が起きますからこれを速やかに処理したくなります。

その酢酸処理場は主に筋肉です。

筋肉は動かなければ沈黙している臓器です。

従って、お酒を飲む前に十分運動をしておけば筋肉がどんどん酢酸を吸収してくれますから代謝の流れがスムースになり血液の酸性化も避けられます。

お正月など「明るいうちに飲むお酒はよく回る」ということは経験的に正しいと思うのですが、これは朝起きてから運動もせず、いきなり乾杯が先行したりすることによってアルコール濃度の上昇、アセトアルデヒドの生成、酢酸の生成、空腹時の肝臓での酢酸代謝の停滞、動かない筋肉がそれを処理できない状態、これらが連鎖的あるいは同時多発的におこるからだと考えられます。

つまり、ダイエット中にお酒を飲むということには大きな悪酔リスクを伴うことになり、一方それを抑えようとすれば炭水化物を食べなければならない、という大きな論理矛盾につきあたるのです。

フィニッシュラーメンが食べたくなるのもこういった生理的現象の一環です。

ですから、ダイエット中には思い切って禁酒にしてしまうか、お酒を飲むと決めた日には炭水化物も積極的に摂る、というふうに割り切って行く必要がありそうです。

忘年会シーズンからお正月にかけてダイエットを続けようとするならばこれはもう障害物競走と同じ、飲むときには食べる、そして「休肝日(ノンアルコールデー)」を意識的に作り、そのときには炭水化物を控えタンパク質をしっかり摂る、こういうこまめなフォーメーションが決め手になるものと考えてよいでしょう。


次回の更新は11/29(木)です。

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