執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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2019/01/31 (9:00 am)

デンプンに囲まれたヒトについて

はるか太古の時代の話、どんな順序で動物たちが地上に現れたのでしょうか。

まずは高等な植物が上陸して生息するようになった、そしてそのつぎには、その草を食べる動物がしだいに増えて行ったはずです。

さらに今度は数を増やした草食動物を食べる動物、つまり肉食動物が登場した、これが順番だと思われます。

動物の食性というものは比較的はっきりしていて、草食動物は草を、肉食動物は肉を食べる点にあまり例外はありません。

それ以外に雑食性というグループがあります。

ヒトはその雑食性に属します。

ところで雑食性であるヒトですが、1万年少し前に農耕を覚えるようになってからは穀物の摂取が極端に増えたという特徴があります。

多くの民族の主食はデンプン質です。

デンプンは分解されてブドウ糖になります。

昆虫が大好きな食べ物は花の蜜ですが、これはブドウ糖が主成分です。

ハチが集めたはちみつを好んで食べるのがクマなどの動物です。

ヒトはデンプン質も好きですが、甘いものも好きです。

特に子どもはそうです。

つまり、甘い蜜は多くの動物が好きな食物、そして事実ブドウ糖はエネルギーとして最も使いやすい物質でもあります。

こんなにすてきなブドウ糖ではありますが、実はこの分子の構造の一部にはアルデヒドという形が含まれていてこれは身体にとってしばしば問題を引き起こします。

アルデヒドといえばお酒を飲んだ後の悪酔いのもととしても有名ですが、ブドウ糖にはこれと同じ構造があるわけです。

こんなに魅力的で使いやすいエネルギー源にリスクがあるとは意外ですが、実際それが故に糖尿病という病気がおこります。

糖尿病は特にヒトに頻発する疾病ですが、その理由の一つはヒトが長命な動物だから、ということが挙げられます。

昆虫はもとより、クマにしてもヒトほどは長生きしません。

ヒトでも子どもはほぼ例外なく甘いもの好きですが、長じてくるとそれほどでもなくなるという事実、これは独特の長い寿命と関係している可能性があります。

したがって、ヒトも数十歳で天寿全うという時代にはブドウ糖の欠点も顕在化しにくかったのですが、百歳時代になるとくだんの「アルデヒド」に配慮せざるを得なくなります。

具体的には甘いものを控えるということになりますが、それ以上にデンプン質の食べ過ぎに注意が必要です。

白いご飯もパスタもパンもとにかく美味しい。

ここに注意すべき大きな根拠があります。

こんな視点で街を歩いていると、いたるところ炭水化物で埋め尽くされていることに改めて驚きます。

放っておくとデンプン過剰になる、これが現代文明国のあり様です。

一度デンプンを避ける試みをしながらレストランやスーパーを除いてみてください。

なかなか容易でないことがすぐおわかりいただけると思います。


次回の更新は2/7(木)です。

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