2019/03/07 カテゴリ: 健康 : 

閉店のあとの大忙し!

インターネットバンキングやATMが普及したおかげで最近ではそんなことはありませんが、昔は銀行といえば午後3時にシャッターが下りて閉店になってしまったものです。

子ども心に銀行の人は楽そうだなあ、と思っていました。

ところが実際は大違いで、シャッターの中はその日のお金の出入りの締め処理に大わらわだったわけです。

なにしろ当時は札束、硬貨を手と目で数え、そろばんとボールペンで帳簿管理をしていた時代、電卓すらなかったわけです。

そういうことはほかのお店、たとえばレストランのようなところでもそうでしょう。

終わってからの掃除、明日の食材の仕入れや仕込みなどの作業を毎日していかなくてはなりません。

こんなことを思ったのは、私たちの身体も同じだろう、という気付きからです。

朝起きてから通勤し、外回りの仕事をし、会食を終えて帰る、といった生活の中では(あるいはレジャーを外で楽しむにしても)体を休めるための毎日の睡眠がとても大切になります。

毎日の睡眠で疲れを一回づつ確実にリセットできればまったく理想的です。

こういう場合「睡眠=からだを休める、何もしていない状態」というふうに考えてしまうのですが、本当は寝ている時の身体の中というのはシャッターの中の銀行、閉店後のレストランという状況により近いはずです。

心臓や呼吸、神経などはもちろん働いていますが、視覚などは遮断するなどして(文字通りシャッターを下ろして)活動度は最小限で維持されています。

これがいわゆる基礎代謝になります。

しかしながらその他の部分、たとえば筋肉や関節、消化管などの臓器では昼間にすり減った部分や損傷した部分を「明日のために」一生懸命修復しなければならないわけで、こちらはむしろフル稼働に近い状態で稼働しています。

成長期の子どもなどになるとそれはもっとすさまじく、寝ている活動度の低い間にこそ「建設」の仕事を捗らせなければなりません。

およそものを造るという行為は壊すことよりもはるかに大きなエネルギーが要求されます。

というか、作る前に壊してきれいに更地にするような作業すらエネルギーを使って進められるんですね。

関節も筋肉も骨も、そんなスクラップアンドビルド(scrap and build)の作業が常に必要で、この仕事に充当される時間帯は主として寝ている間と考えられます。

ですから、睡眠を削って仕事をしているという状況では身体はいつまでたってもシャッターを下ろした状態になれません。

というわけで「睡眠=休息」ではなく「睡眠=修復と明日への準備作業の時間」という考えをもってみることは健康上意味のあることだろうと思います。

次週はその睡眠中のscrap and buildの作業に何が必要かを考えてみたいと思います。


次回の更新は3/14(木)です。