執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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カテゴリ : L-カルニチンについて : 
2019/06/13 (9:00 am)

心臓にやさしいL-カルニチン

生物によって心臓の拍動するペースはさまざまです。

ハツカネズミなどはとても速いですし、ゾウやゾウガメなどは非常にゆっくりです。

どんな動物でも心臓が20億回打ったところでだいたい寿命が尽きるのだ、という説もあります。

ヒトの場合でも赤ちゃんと大人ではだいぶ違いがありますが、たとえば一分間に70回拍動するとすれば100年生きれば実に37億回近くにもなります。

20億回拍動寿命説によれば人の寿命はだいたい54年くらいになりますから、まあこの説、当たらずとも遠からじ、といったところでしょう。

ところで、この心臓ですが拍動するためのエネルギーの7割ほどは糖ではなく脂肪に依存しています。

筋肉には白い筋肉と赤い筋肉があり、赤い筋肉は「疲れを知らない」ことがその特徴の一つです。

心臓の筋肉はこの赤い筋肉でできていますので、基本的には疲れたから休みたい、といった主張はしないのです。

思い切りランニングなどをすると170回/分にもなりますし、少ない場合60回以下になったりもしますが、 片時も止まらないことは言うまでもありません。

このような真の意味での「持久的なエネルギー」としては脂肪が貴重な源泉となるわけです。

脂肪をエネルギーに変えてゆく組織としてはL-カルニチンがとくに重要です。

L-カルニチンは脂肪を燃焼炉であるミトコンドリアの中に運搬するために必須の成分だからです。

心臓のトラブルでは特に米国では比較的多発しやすい疾患のひとつですが、L-カルニチンの摂取が発作のリスクを抑えることについては多くの研究結果によって示されています。

このような発作(心不全など)はとくに高齢者だけのことではなくトップアスリートなどにもリスクがあります。

一流選手がしばしばそれを原因として突然死をおこすこともあります。

心臓の負担が急激に増えることによって燃料である脂肪が(心臓でエネルギーとして燃えるために)集まってくるのですが、これが一種の刺激性(脂肪毒といいます)を持っていて燃焼炉であるミトコンドリアに集中しすぎたときにデリケートな膜を傷つけてしまうのです。

L-カルニチンはそういうとき、脂肪を安全な形で包み込むことによって脂肪毒から守る働きがあると考えられています。

イメージ的に脂肪は「ぬき身の刀」のようなもので、L-カルニチンは「さや」の役割をするような感じです。

脂肪はすぐれたエネルギー源である反面、水を主体に出来上がっている身体の中では扱いにくいものでもあるわけです。

L-カルニチンはそういうエネルギー源をうまく使いこなすために進化の途上で発明されてきた便利ツールといえるでしょう。


次回の更新は6/20(木)です。

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