執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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カテゴリ : L-カルニチンについて : 
2019/06/20 (9:00 am)

身体の保証期間とカルニチンメンテナンス

マーフィーの法則だったか(詳細は忘れましたが)ちょっと皮肉な金言があります。

「買ったものは保証期間内には故障しない」というものです。

当たり前のことのように思いますが、そのとおりで、私自身保証書が役に立って助かったという経験は何にせよほとんどありません。

ヒトの寿命は最大で115歳程度のところにあるのだそうですが、人生100年時代というのはまずその限度のかなりぎりぎりまで使い込む状況であることにちがいありません。

昨今ではヒトだけでなく、犬や猫などのペットも十数年以上の「高齢化」が珍しくなくなり介護や看取りに至るまで飼い主が遺言にしたためるようなことになってきています。

もしもわたしたちの身体に保証期間があるとすれば、それはおそらく50年くらいになるのではないかと思われます。

先の金言に習えば、この期間までは少々の不摂生を十分に受け入れられる状況にあるわけです。

生物の場合、次の子孫を残すことが「保証期間」のひとつの根拠になるはずですが、ヒトの場合には子育てに非常に時間がかかるため、子供が成人してしばらくまでのあいだが保証期間である、と、そういう考え方が学術的にも提唱されています。

50歳はそういう意味で「生物的にお役御免」となる年齢といえそうです。

「暴飲暴食」「鯨飲馬食」という言葉もあります。

振り返ってみれば10代から30代ころまでというのは少々の飲みすぎや食べすぎはまったく気になりませんでした。

50年を肉体の保証期間と考えると、それを過ぎてからは要メンテナンス期間に入ることになります。

保証期間が過ぎたからといってすぐに壊れはしませんが、車で言えば車検のインターバルが短くなるといったことがおこってきます。

検査はともかく、より重要なことは自分で時々ボンネットを開けてエンジンやオイル、ウォッシャー液などのメンテナンスを行うこと、手まめに洗車を行うことなどでだいぶ長く乗り続けることができます。

また、長時間放置せずにおくとか、あまり過激な運転をせずに経済速度で走行するといったテクニックも重要でしょう。

身体の場合、脳神経系、循環器系、消化器系、免疫系、内分泌系などのソフトウェア的なものと骨格筋や骨、皮膚などのハードウェアがありますが、具体的にはこれらを食事、運動、脳への適度の刺激の3つに振り分けて意識し、「どちらかといえばこっちがいい」と思われる方向に選択の心がけを向けてゆけばよいことになります。

ところで身体に含まれるカルニチンは加齢とともに減少してゆくことが知られています。

けれどもこの事実だけから「カルニチンを補給することがアンチエイジングにつながる」という結論に結びつけられません。

というのは「ある成分を減少させることによってこそ寿命が伸びている」のかもしれないからです。

この点については「元気で自立性の高いお年寄りほど血中のカルニチン濃度が高い」ということが日本人高齢者について調べた研究(和洋女子大学高橋先生ら)で確かめられ、解釈がかなりクリアになりました。

また、百歳以上のイタリア人高齢者数十人を対象として行われた研究では、L-カルニチンの継続的な摂取によって血液検査の数値や歩行能力、認知機能などが全般的に改善されることが報告されています(Malaguamera博士ら2007年)。

こういった事実に基づいて加齢とともに減少してゆく成分をサプリメントなどで上手に補ってあげるということも人生100年時代には有効なメンテナンス技術のひとつといえるでしょう。

暴飲暴食というのもひとつの人生の楽しみだろうと私は思います。

それができる若い人たちのことがうらやましいです。

ですが保証期間が過ぎてしまった後からは、残念ながら別の楽しみ方に賢く切り替えた方がよさそうです。


次回の更新は6/27(木)です。

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