2019/07/11 カテゴリ: L-カルニチンについて : 

骨格筋の献身とL−カルニチン

食べるものがなくなったら、身体中が一致団結!
タコは食べるものがなくなると自分の足を食べてしまう、という話を聞いたことがあります。

実際にそういうことがあるのかどうかはともかく、「いざというときに削れる身」があるのかどうかは家計や国家の予算のあり方にも通じるものがあります。

空腹というのは血糖値が低い状態、もっといえば肝臓に蓄えている糖質のエネルギー源であるグリコーゲンが枯渇した状態といえます。

こういうときには脂肪がエネルギー源として登場する番であり、もちろんここでL−カルニチンは全身の動力源を確保するために大活躍します。

一方、ブドウ糖なくしては生きてゆけない特殊な細胞である「赤血球」に働き続けてもらうためには何としてもそれを捻出しなければなりません。

その任務を負っているのが肝臓です。

一方残念ながら脂肪はどうしてもブドウ糖には変われない物質です。

ですからL−カルニチンが脂肪から生み出すエネルギーを使って肝臓の潜在力を総動員し、別の方法で「ブドウ糖作り」を行う必要があります。

ここで、筋肉のけなげさが大切になります。

筋肉は主にタンパク質でできており、これを分解してアミノ酸に変えるところまで行けばそこからブドウ糖を生み出すことができるのです。

タコのように口から食べるわけではありませんが、身体中で筋肉を溶かしてアミノ酸に変え、それをもうひとつのけなげな臓器である肝臓に送り込みます。

肝臓はそれをブドウ糖に変えて血中に送り出す、このようにして血糖値が保たれなんとか生き延びられるわけです。


日本銀行のように働くL−カルニチン
「アミノ酸をブドウ糖に変える」とは言ってもこれは一種のモノづくりですので、かなり莫大なエネルギーが必要になります。

こういったエネルギーはL−カルニチンが脂肪から調達する、いわば日本銀行のような役割をしているわけです。

身体というものは「食べるものがないならストライキをする」というような無理は言わず、あるものでなんとかしようとします。

飢餓状態は代表的な生命の緊急事態です。

命のソフトランディングにもエネルギーが必要
しかし加齢という、これはどうしても逆らえない現象があり、ここでは筋肉は生きてゆくためというよりは次の子孫の食い扶持を奪わないという別の目的のために徐々に滅びゆく準備をします。

特別なことをしなければ30歳代あたりから一年間に1パーセントづつ筋肉は減ってゆき身体は実際に小さくなって行きます。

「自然の摂理」ではありますが、人生100年時代には何とか自立度を高めて元気でいたい、ぜひソフトランディングしたい、そのためにはやはり「身を削る」作業はできるだけスローにするに越したことはありません。

ソフトランディングにもやはりエネルギーが必要で、それをL−カルニチンが脂肪から生み出します。

そこに無理を強いない方法は「良質のタンパク質を補給すること」と「適度なレジスタンス運動」をすることです。

レジスタンスとは抵抗という意味ですが、長い目で見れば「適度に抵抗すること」こそ「身体に無理を強いないこと」につながる、というちょっと複雑な関係がここにはあります。

肉を食べるとそこにはL−カルニチンが含まれていることも好都合です。

コンスタントにこれをサプリメントで補うこともさらに胃腸に負担のかからないチューンアップ法といえるでしょう。



次回の更新は7/11(木)です。