2019/08/01 カテゴリ: L-カルニチンについて : 

水+脂+カルニチン ⇒ 快適

猛暑の候、お見舞い申し上げます。

冷夏や日照不足が記録的だった7月も終わり、予想通りというかすさまじい猛暑の8月がやってきました(汗をぬぐいながら、来年のオリンピックのことを思うと冷や汗がでますが)。

屋外で灼熱にあおられながら大きなビルに入ると気持ちよく冷房が効いています。

さらにそのビルのエレベーターに乗って目的の部屋を訪ねるとさらに奥に応接室があって・・・とそんなふうに建物は外の世界から幾重にも囲い込まれた区画でできています。

もしかしたら部屋の用途によって湿度や温度が微妙にコントロールされているかもしれないし、備品だってそれぞれで異なっているでしょう。

これと同じようなことが私たちの身体ではもっともっと精密で細かい仕分けの構造に設計されています。

L−カルニチンの場合、口から入ってまず小腸の膜を通過し、肝細胞の膜を通過し、水で満たされた細胞質まで進んで行きます。

そのあとふたたび肝臓の膜から外に出て血流にのり、筋肉に近づきます。

筋肉の膜も通過したら、今度はそこのミトコンドリアの近くに陣取ることになります。

ついでながら、カルニチンは「顔認証」のようなパスによってこれらの膜への侵入を許されます(つまり膜には好き勝手に何でも通れないようなキーが無数に配備されています)。

そして脂肪がやってきたらそれと結合してミトコンドリアの外膜を通り、次に内膜を通ります。

そこで脂肪をリリースしたら改めてまたミトコンドリアの膜を通って外へ出てゆく、と、こんな具合に気の遠くなるくらいたくさんの膜を通り抜けて目的の場所にひたすら進んでゆくのです。

口から飲み込んだものは何であれ全くの暗闇の中でこれだけ長い道のりを寸分の狂いもなく進んでいき、脂肪燃焼なら脂肪燃焼という仕事をしてくれます。

これら生体の膜はリン脂質という物質でできていますが、ほぼ水で満たされている身体中の空間をきちんと弾力的に仕切るため、もちろんそれ自身は水とは相いれない脂(あぶら)成分でできているわけです。

健康な状態というのは暗闇の水槽の中に無数の脂の膜が秩序だって浮かんでいるというイメージになるでしょう。

ところで猛暑になると水分補給を十分行わなければならないのですが、このイメージに沿って考えれば水槽に十分フレッシュな水が満たされた状態を常に維持することが望ましいわけです。

一方脂質の膜を作る重要な成分のひとつがコレステロールです。

何かと悪玉になりやすいものですが、無数の精巧無比な膜を作るためにこれほど大事なものもないといえます。

というわけで夏場には十分な水分と一緒に脂もしっかりと摂取することが必要です。

クリーンな水槽の中、ロシア人形のマトリョーシカのような「入れ子構造」になっている美しい生体膜の間をスイスイとL−カルニチンが泳いでいく、これがマニアックなカルニチンオタクの私のもっている健康のイメージなのですが・・・!


次回の更新は8/8(木)です。