2019/08/29 カテゴリ: L-カルニチンについて : 

元気なお年寄りほどL-カルニチンが「濃い」という話

和洋女子大学が中心となって、日本人の高齢者の方々の血液中のL-カルニチン濃度が調べられました。

70歳から80代前半の方が対象です。

ただし、同じような年代の方でも「元気さ」はさまざまです。

それで、3つのグループすなわち「完全な自立生活をしておられる方」「長期入院中ではあるけれど自分で食事をされている方」「長期入院中で流動食(チューブを通しての栄養補給)を用いておられる方」に分けて調査が行われました。

完全な自立生活を送っておられるグループはちょっとした距離であればさっさと歩いて行かれるような状態で、もちろん食生活も自発的です。

また、長期入院されている方々も病院食や流動食は三大栄養素はもちろんビタミン、ミネラルなど理論的に設計されたものが用いられていますのでむしろ理想的な栄養バランスが保たれています。

さて、その結果ですが血中に含まれているL-カルニチンの濃度は、きれいに「完全自立生活の人」>「自分で食事摂取をしている入院者の方」>「流動食摂取の方」という順に並びました。

これまで加齢に伴って筋肉中のL-カルニチン量が減ってゆくことは海外の研究で知られていましたが、このように「自立度の高さ=元気さ」と血中のL-カルニチンにはきちんとした関係があるのだということが改めて確認されたことにはとても大きな意義があると思います。

とくに日本人でそれが明らかになったことはさらに私たちの参考になる情報といえます。

実際かなりからだが細くて体力的にきつい、と言われる身近なお年寄りの方に私もL-カルニチンの摂取をお勧めすることは多いのですが、非常に短期間のうちに「体調がよくなった」「身体の動きが軽くなった」という実感を語られる方は多いものです。

私としても先の日本人でのデータが出てからはより自信をもって勧められるということもありますから、もしかしたら「プラセボ効果(気分によって効いている感じになること)」はあるのかもしれません(が、それもまた結構なことと思っています)。

それはともかく、そういったいい体感を聞かせて頂くことはL-カルニチンを研究している私としてもたいへん元気を頂ける話です。

お肉の中にL-カルニチンは含まれていますから、ご高齢の方も時にはしっかりとお肉を食べることは健康長寿には大事なことだろうと思います。

食欲の秋、もうすぐです。


次回の更新は9/5(木)です。