2019/09/05 カテゴリ: L-カルニチンについて : 

カルニチンは腎臓でも毎日つくられる

身体の内と外とは五感で接しています。

それは脳神経と外界とのつながりです。

物質としてはどうでしょうか。

気体は呼吸器(鼻から吸い込んで肺でガス交換)とやりとりされます。

ガス以外の物質との接点は主に消化管と循環器経由です。

消化管は口から肛門までの一本のチューブですが、この中はいわば身体の外側にあたります。

一部舌下や胃からも栄養成分は吸収されますが、主に小腸を通過しながら必要なものが体内に取り込まれます。

その後肝臓でチェックをうけますが、それは完全に「体内」のできごとで、外界との接点は腎臓から膀胱、尿管(いわゆる泌尿器)になります。

体内には食品や医薬品など無数の成分が入ってきます。

この中から必要なものを必要なだけ選り分け、不要なものは尿に排泄する作業。これは気の遠くなるような精密作業です。

L-カルニチンは筋肉に90%以上が含まれていますが、これも間断なく血中と筋肉細胞内を出たり入ったりして恒常性が保たれています。

ですが、身体全体に必要な量を判断して排泄するかどうかを決めているのは腎臓です。

腎臓は無数の毛細血管からなっており、その表面にはまた膨大な数および種類のトランスポーターという「ミクロの専用出入り口」が存在します。

出納帳はお金の出入りをチェックする帳簿ですが、腎臓はこの出納帳を綿密にリアルタイムで管理しながら働いています。

ですから、腎不全や人工透析などの状態になると、この出納係がいなくなりますので別途の対策が必要になります。

尿は血液が精密に濾しとられたまさに「芸術作品」のようなものです。

なので尿検査は多くの情報のつまった腎臓からの手紙のようなものです。

L-カルニチンは主に肝臓でつくられるものですが、腎臓でもつくられていて、精密な毛細血管が活性酸素でダメージを受けないよう24時間守ってくれています。

活性酸素から守ることは重要な働き。なので腎臓は「他人まかせ」にしないで自分に必要な分のL-カルニチンは自分で責任をもって確保しているということです。

糖尿病が進むと毛細血管がやられてきます。

目の毛細血管や下肢の血管などとともに、腎臓もその被害を被りやすい臓器の一つです。

糖尿病に気をつけることは腎臓という超精密機械を守ることにもつなります。


次回の更新は9/12(木)です。