2019/09/19 カテゴリ: 健康 : 

バランス、バランス、バランス!

私たちの身体はひとつの生命体として絶妙なバランスの中におかれています。

たとえば神経なら交感神経と副交感神経がそれぞれ必要な生活ストレスに応じて働くようになっています。

また、遺伝子をつくっている核酸という物質はプリンとピリミジンの2種類がバランスしています。

活性酸素は何かと悪者扱いされるようですが、実は方々で重要な働きも演じていますので、発生させるシステムとこの暴走を抑えるしくみが拮抗しています。

また身体のパーツにしても、骨や筋肉などは古いものを溶かしつつ新しいものを補充するという作用が絶妙に働いています。

体脂肪の蓄積や減少にしてもシーソーのような機構があります。

このような陰と陽、右と左といったバランスが整っている状態は「恒常性(ホメオスタシス)が保たれた状態」と表現されます。

ホメオスタシスが完全に保たれていれば健康が保たれているといっていいと思います。

逆に言えばホメオスタシスが崩れた状態が問題だということになります。

ホメオスタシスの崩れは主にふたつあります。

ひとつは成長や老化です。

成長している時には身体のパーツを構成する細胞も数を増やしたり、大きくなったりというふうに「黒字収支」になります。

成人では「収支トントン」になっています。

そして「赤字決算」になってゆくのが老化です。

成長期の身体の生育を止めることができないように、老化によるホメオスタシスの傾きを完全に阻止することはできません。

これをいかにスローにしてゆくかがいわゆる「抗老化対策」として研究されています。

L−カルニチンなども老化に従って減少してゆきますので、サプリメントなどで適宜補うことが老化のスローダウンに一役買うことになります。

もうひとつのホメオスタシスの崩れ、それが病気です。

交感神経と副交感神経のバランスが損なわれると日常生活がうまく回らなくなります。

蓄積される脂肪が多くなりすぎるとメタボリックシンドロームになります。
プリン体がピリミジン体に対して増えすぎると痛風になります。

細胞がやたらに増える病気はガンです。

ですが、ガンも進行して行くと逆に筋肉が減少し、今度はサルコペニア(筋減弱症)という疾病になります。

多くの医薬品はこの行き過ぎた部分をなんとか抑え込んでバランスを一時的に取らせようとするものが多いのです。

しかし医薬品は基本的に対症療法ですので、症状を抑えることが主になります。

疾病後にホメオスタシスをとりもどすためにはやはり食品と運動、神経の刺激を適度に与えることで「身体そのものの自己復帰力(レジリエンス)を発揮すること」が根本です。

どれだけ何を食べるか、食べないか、どれだけ運動するか、しないか、どんな仕事や趣味をどんなペースで行うか、そういうことを常日頃から身体と相談しながら実践してゆくことが非常に大切です。

心身ともに無理をしすぎるのも楽をしすぎるのもホメオスタシスを失う原因になります。


次回の更新は9/26(木)です。