2019/10/10 カテゴリ: 知っておきたい健康知識 : 

高齢ネコのウィークポイント=腎臓

この前動物の専門の研究者の方と話をしていたとき、ネコという動物はエネルギー源にブドウ糖を使うのが苦手な生き物なんだということを知りました。

ブドウ糖を使うのが苦手ということで思い起こすのは糖尿病です。

糖尿病はさまざまな理由でブドウ糖を使えなくなる疾病です。

進んでしまった糖尿病は次の段階で腎臓を病む確率が高くなります。

腎不全になり、それで耐え切れなくなるとヒトの場合なら人工透析の処置が開始されます。

つまりブドウ糖を上手く使えないということと腎臓がピンチになるということには関係があります。

ところでペットの寿命もヒトと同じようにどんどん伸びており、ネコなどでは十数年といった例も少なくないようです。

ネコも若いころはよいのですが、高齢になってくるとこの「ブドウ糖処理苦手」というところが響いてきて、結果的に糖尿病的なリスクを腎臓にしょい込んでしまう、そんなケースが多いと考えられます。

腎臓ではL-カルニチンも作られていますので、そこが不調に陥ると一種のカルニチン欠乏症状態になります。

腎臓はまさにL-カルニチンを体内全体としてどのくらい保有しておくべきかを決定する管制塔の役割をしています。

この機能が弱ってくる場合にはやはりL-カルニチンの外部からの補給が重要となります。

それからネコも糖尿病になりますから、糖尿病⇒腎臓病⇒心臓病といった流れをつくらないためにはまずは糖尿病になってからではなくさらにその前のメタボリックシンドローム的な段階で手を打つことが有効な手立てになると思います。

「高齢ネコの腎臓疾患」と「ヒトの糖尿病」がこういった近い関係にあることはあまり気付かれていない重要な事実だと思います。



次回の更新は10/17(木)です。