2019/12/12 カテゴリ: 健康のための運動 : 

握力はあなどれない

筋肉が健康にとって重要だという認識は一般の人々の間でも年々歳々高まっているように思われます。

高齢になってくると筋肉が減弱してくることは仕方のないことですが、これをなんとか遅らせることができないかということが大きな高齢者医療上の課題となっています。

筋肉の減弱はサルコペニアとよばれます。

このサルコペニアという概念はしかしながら研究の進捗と共にどんどん変遷しています。

これからも変わってゆくのだろうと思います。

近頃の変化の特徴は、筋肉の量よりも質、あるいは具体的なパワー(筋力を重視しようというところにあります。

興味深いことに筋肉があまりないのに筋力はある、逆に筋肉量は多いのにあまりパワーがない、といったことがしばしばみられるということです。

その理由にもさまざまあることと思いますが最近明らかになってきたこととして、筋肉組織のあいだに脂肪が蓄積される場合などに「正確な筋肉量」を測定することが容易でないということがあります。

いわゆる霜降り肉といいますか「さし」がはいった状態ですが、このような筋肉は一見大きく見えても実はパワーにはつながらないというわけです。

パワーの測定方法にもいろんなものがありますが、最も簡便かつわかりやすいのが握力です。

たしかに高齢になるとペットボトルのキャップを開けるのも容易ではなくなりますし、病気で臥せっているときなどは力が入りませんから、握力はパワーの代表的なあらわれの一つだと思われます。

興味深いことに握力がしっかりしていると嚥下咀嚼する筋肉もしっかりしている、といった研究報告があることです。

握力を鍛えるからそうなるのかどうかはわかりませんが、ふだんからハンドブリップなどを鞄にしのばせておいて空き時間などに少しづつでも使っていれば全身が健康になるということも起こりえるのかもしれません。

そうだとすればかなりこれは場所も取らずどこでもいつでもできる便利な運動だと思います。

次回の更新は12/19(木)です。