2020/03/12 カテゴリ: 知っておきたい健康知識 : 

クラスターって何?

新型コロナウイルスの問題が浮上してきてから「クラスター」という言葉が出てくるようになりました。

クラスターというのは「集団、群衆、群れ、塊」という意味でタンパク質化学などの分野で見ることがありますので、まあコロナウイルス感染者が固まって存在していることを言っているのだろう、くらいに思っていました。

であれば毎年やってくる季節性のインフルエンザでも感染した集団というものはあるはずなので、同じことではないかと思います。

けれども今言われているクラスターというのはやはり新型コロナにだけ特徴的な現象をあらわしているのだということを最近改めて知りました。

新型コロナが変わっているところは感染者のうち8割の人は人にうつすことがなく、2割の人だけが感染力を持っているというところだそうです。

これがふつうのインフルエンザであればだいたいまんべんなく感染した人は身近な人に薄く広く拡散して行き、集団としての免疫力が高まってくる(集団免疫)という現象で鎮静化します。

2割の感染力を持つ人と一緒に閉鎖空間にいる人はまるでそこで爆弾が破裂するようにして周囲の人にうつってゆきます。

で、その中のまた2割の人が大勢に感染を炸裂させていく。

というわけで、イメージとしてはじわじわ広がるのではなく、不連続にボカン、ボカンと広がっていく、その「不連続な特徴」が塊(集団)=クラスターと表現されているということです。

ですから、オープンな戸外で散歩するとかジョギングするとかいうことでは「密室性」がありませんから感染しにくく、人が大勢集まる閉鎖空間のリスクが高いと。

というわけで、屋形船とかライブハウス、トレーニングジム、など例に上がっているところはだいたいクラスター発生のための条件として似た性質をもっているというわけです。

となるとやはり満員電車などはリスクが高い場所なわけですから、極力そういう状況を作らないように社会全体として協力する(在宅勤務や時差移動)ことは非常によい方法だと考えられます。

それにしてもそういうコロナ独特の性質を国民に理解させる手立てとして「クラスター」ということばを独り歩きさせているのはいかがなものかと思います。

実際台湾あるいは日本では北海道がいわば思い切った措置を採りながら壮大な実験トライアルを行っているわけですから、初期に徹底した封じ込めを行う作戦が理にかなっているかどうかはほどなく明らかになるはずだと思います。

いずれにせよ、コロナの特殊性をインフルエンザと比較して理解することは大切なポイントに相違ありません。

次回の更新は3/19(木)です。