2020/04/23 カテゴリ: 知っておきたい健康知識 : 

自前の治癒力を引き出そう

PCR法というのはごくわずかなサンプルの中に含まれている遺伝子を増幅させて遺伝情報(DNAの文字配列)を解読する方法で、たとえば化石にこびりついていた細胞から採取したDNAの情報を調べる場合などにも使われます。

新型コロナの場合にはこのウイルスに特徴的な遺伝情報が、検体サンプルの中にあるかないかをチェックするものです。

一方抗体検査の方は身体の中でこのウイルスと結合して中和してしまう準備が整っているかどうか、(あるいはその予備段階に入っているかどうか)を調べるものです。

「抗原と抗体」ということばを聞かれたことがあるかもしれませんが、PCR法は「抗原の検査」、抗体検査は文字通り「抗体の検査」ということになります。

また開発の急がれている治療薬には大別して抗ウイルス薬とワクチンがあります。

今最も実用化に近いと目されている『アビガン』という抗ウイルス薬はウイルスにとって「ニセの囮(おとり)情報」となる物質であり、この作戦でウイルスをまんまと騙すことができればその複製(増殖)システムを攪乱させ、無力化に追い込むことができます。

他方ワクチンは抗原(病原ウイルスに特徴的な情報)を安全な形で身体に入れることによって「敵の顔」を免疫細胞に覚えさせ(指名手配のように)本物が入ってきたときに退治できるよう身体をスタンバイさせることをめざします。

どちらの方法でもよいわけですが、抗ウイルス薬は「ニセの囮(おとり)情報」が宿主であるヒトの一部のシステムを狂わせる可能性がゼロではなくより注意して使ってゆく必要があります。

ワクチンは「指名手配」が間違いなく行われるか、その「指名手配書」をもとに確実に逮捕の体制が整えられるか等の点に不確実性があります。

抗ウイルス薬は即効性が期待される反面、地力の免疫力による対抗策ではないので、抗体抵抗力が立ち上がってくるまでの応急対策と考えられます。

最も好都合なのは抗ウイルス薬にもワクチンにもたよらず、水際で新型コロナと戦いを演じながら自前で「指名手配」をかけて防御態勢を完備することです。

これが「感染しているが発症していない」というケースで、こういう人が集団として(地球の全体で)一定数以上存在する状態です。

首尾よく達成されれば晴れて終息宣言を出すことが可能になります。

効き目の確かなワクチンができてくるまでの間私たちはまず自前の免疫力を充実させることを目標とすべきで、そのためにはしっかり栄養を摂り、眠り、保温を怠らず、そして笑いや楽しみの時間をふやすことが大切です。

抗原、抗体、抗ウイルス薬、ワクチン、自然免疫(即効的免疫)、獲得免疫(指名手配的免疫)、PCR検査などといったコトバを整理して理解することもきっと防疫に役立つと思います。

とくに「自分の治癒力を引き出すこと」はどんな状況にあろうとすべての健康の基本になります。

次回の更新は4/30(木)です。