2020/04/30 カテゴリ: 健康 : 

高齢者はなぜ新型コロナに対するリスクが高いのか

加齢とともにヒトの臓器の多くも委縮し、それに伴って機能も低下して行きます。

肺胞の細胞は成長期以降増えませんし、腎臓に至っては生まれた直後あたりで細胞数は決まってしまいます(そのあとは成長に伴って細胞のサイズだけが大きくなり数は変わりません)。

ですから、あとは生きている間にどんどん減少する一方です。

ただ、これらの臓器の機能は静かに生活していれば本来の30%くらいしか使わないと考えられておりもともと備わっている余力が大きいのです(なので、癌などで片方を摘出してしまっても命に別状はありません)。

とはいえ30歳を100%とすれば、80歳では最大呼吸量や腎臓機能などは60%ほども低下してしまいますから、高機高齢期になってくると肺や腎臓を片方取ってしまったと同じくらいの余力しかないことになります。

日常生活に不足がなくとも、塩辛いものを食べすぎたり、少しきつい運動をしたりするとたちまちその許容力は底をついてしまいます。

また胸腺という免疫細胞を生み出すために重要な器官の重量は60代で最初の約半分、90歳では10%ほどにも萎縮してしまいます。

つまり免疫系は加齢によって非常にダメージを被りやすい臓器だといえます。

新型コロナウイルスで高齢者にダメージが大きいということの理由の一端はこのあたりにあるのではないかと思います。

高齢期に際して「身体をいたわる」ということの意味は臓器に残されたキャパ相応の活動量で生きて行くということでしょう。

ちなみに、そろそろゆっくり生きて行った場合のヒトの寿命はだいたい120歳くらいだと考えられています。

大型連休も今年はだいぶ勝手がちがいますが、引き続きお大事にお過ごしください。

次回の更新は5/7(木)です。