2020/05/07 カテゴリ: 健康 : 

新型コロナと交通事故はどちらが恐ろしいのだろう?

大型連休とはいえ、今年はいつもとはずいぶん調子の違う経験でした。

日本の人口を一億二千万人とし、これまでのコロナウイルスの感染者数が1万2千人程度だとすると(実際には約1万6千人)感染している人は国内で1万人にひとりくらいということになります。

東京ドーム(収容人員が5万人くらい)で譬えるとその中に5人程度。

つまり倍率1万倍くらいの何かに応募して当たるかどうかという確率、さらに重症化、死亡になると自分がそのひとりになることはまずないのではないだろうと考えるのが妥当だと思います。

そういう感じですから私の場合でも直接の知人の中に新型コロナで亡くなった人はもとより感染したという人の話も幸いまだ聞いたことがありません。

罹患確率として決して高いとはいえないような感染症ですが、それがここまで大きな社会問題として地球全体を非常事態に陥れている理由はどこにあるのか、改めて考えてみましょう。

ひとつは同じ屋形船、ライブハウスの中にたった一人でも感染している人がいるとかなり確実にクラスターが発生するという性質、つまり感染力が非常に強いところです。

また、感染してしまうとそこから重症化に至る確率はもはや「十分に低い」とはいえなくなるということ、そして重症化すると間質性肺炎に至り根本的な処置を施せないうちにあっという間に命を奪われてしまうという点です。

こうなると、たとえば自動車に乗って移動することなどと似てきます。

ふつうにしていて事故に巻き込まれる可能性は非常に低いけれど、いったんトラブルに巻き込まれると病院のお世話にならずにはすまないだろう、悪くすると命を落とす可能性も高いぞ、という感じです(そして交通事故も新型コロナもかなり正確にカウントされるところも同じです)。

現在の新型コロナでの日本人の死者数は3か月少しの間で500数十人。

交通事故の1か月あたりの死者数は月300人くらいですから新型コロナに関する限り日本人の死者数は交通事故死者数とほぼ似たオーダーだといえそうです。

また日本の交通事故「負傷者」の数は人口10万人当たり300-400人程度、これは現段階での米国やイタリアでの感染者数とほぼ同数です(日本は12-13人に留まっています)。

つまり新型コロナはちょっと手順を間違ってしまうとあっという間に交通事故くらいの割合に増えてしまうらしい、ということです。

この状況は毎日変化しているのですから、なお状況は複雑です。

ですが新型コロナを避けるためにわたしたちがやっていることは「できるだけ自動車に乗らないでおく(外出しないでおく)」「乗るならば必ずシートベルトを着用する(三密を避ける、手洗いを心がける)」というようなことだと思えばよいでしょう。

「正しく恐れる」ことはなかなか難しいものです。

残念ながら日本の多くのメディアは悲観と楽観のいずれかに偏しているように思われてなりません。

そのどちらからも正反対の批判が政治や医療体制に対して飛び交いますが、まずはひとりひとりの「正しい恐れ方」ほど頼りになるものはありません。

次回の更新は5/14(木)です。