2020/10/08 カテゴリ: 健康 : 

L-カルニチンを飲んだあと、目の前で脂肪が燃えるのが見える

からだの中にある脂肪や炭水化物(糖質)が目の前で燃えるのが見える、というと意外に思われるかもしれません。

もちろん「燃える」といっても炎や煙があがるわけではありませんが、それでも確かに燃えることはすぐに確認できます。

間接熱量計という装置があります。

この装置はガスマスクのようなもので口と鼻を覆い、その時に吐き出されてくる息(呼気)を集めて瞬時に分析するすぐれものです。

吐き出されてくる呼気の中には炭酸ガスと酸素が混じっていますが、この比率を知ることによって今脂肪が主に燃えているのか炭水化物が燃えているのかがわかるのです。

この比率のことを「呼吸商」と言います。

炭水化物ばかりがエネルギーとして燃焼している時、その値は「1」になります。

一方炭酸ガスが使われている場合には「0.7」に近い値となります。

この装置をつけた状態でエアロバイクを漕いだり、トレッドミルの上を走ったりすることができます。

もちろん安静状態で測ることもできます。

たとえばエアロバイクを思い切り全力でこぎ続けて2-3分もすれば呼吸商の値はほとんど「1」になります。

こういう状況ではまず糖(炭水化物)が使われる、という理論通りのことが数値で瞬時にわかります。

運動を終えて安静にしていると、呼吸商はどんどん「1」から減少しはじめ「0.7」に近づいて行きます。

空腹の状態で安静にしながらしばらく呼吸商を測っているとだいたい値は0.7台で推移しますので、脂肪がよくつかわれていることがわかります。

眠ると脳で使う酸素が減ることによって代謝が低下しますので呼吸商のパターンも変わってきます。

ですから、眠っているかどうかは呼吸商のグラフをずっと見ているとはっきりわかるわけです。

ここで採血をするために注射針を刺したりすると、そのチクっとする瞬間にアドレナリンが分泌されて血糖値があがり、それによって呼吸商は「1」の方向、つまり増加する方向に上がります。

この様子を見ていると、私たちの身体の中では一瞬一瞬にどんなエネルギーを使うべきか?ということに最適解を見出してコントロールが行われているということがとてもよく実感でき、そのあまりの精密な制御具合に感動してしまいます。

なお、空腹の状態でL-カルニチンを摂取し、その後30分くらいの有酸素運動をすると脂肪がどんどん燃焼していることが呼吸商をつかった研究から明らかになっています。

文字通り「L-カルニチンは脂肪燃焼を促進する」ことが目に見えるというわけです。


次回は10/15(木)に更新の予定です。