2020/12/03 カテゴリ: 栄養素の常識・非常識・「脱」常識 : 

サプリメントっていったい何なんだ?

食品には三大栄養素と呼ばれるものがあります。

炭水化物、脂肪、たんぱく質です。

これは私も小学校の家庭科で習った覚えがあります。

このほかにミネラルとビタミンを追加して「五大栄養素」とすることもあります。

最近ではさらに六番目に食物繊維が加わって「六大栄養素」になっています。

では私たちの食べるものはこれですべて尽くされるでしょうか?

私たちの身体は私たちが食べたものだけでできています。

となると、上に挙げたもの「だけ」でできている、本当でしょうか?

実はここにとても大きな見落としがあります。

それは水と空気です。

空気は食品ではないにせよ、少なくとももっとも重要な栄養素の一つであることは間違いありません。

ところで「三大栄養素」の特徴は何でしょう。

それは「いずれもある程度の量を食べなければならない」ということではないかと思います。

生まれてからぐんぐん成長し、数キロから最終的には数十キロ以上の「肉体」が出来上がります。

そしてそれが日夜メンテンナンスされます。

そのためには「ちょっとだけ食べる」ということではとうてい足りないわけです。

べつの言い方をすれば、三大栄養素とは「サプリメント(カプセルや錠剤、顆粒剤)としては摂取できない栄養素」と定義づけられるかもしれません。

では「サプリメント」というのはいったい何なのでしょう?

ビタミンやミネラル(第四・第五栄養素)は一般的な食品から摂るのが基本ですが、プラスチックボトルやアルミバッグに入ったものとして摂取することもできます。

つまり、「量が少なくても(たとえば数グラム以下の摂取でも)効果があること」これがサプリメントだといえます。

サプリメントの中には抗酸化作用、神経伝達作用、エネルギー代謝調節作用など様々なものが使われていますが、いわゆる一般的なビタミンだけでも抗酸化、補酵素、視力調整などなど必要十分に多彩な役者がそろっています。

その意味で「サプリメントなんて、しょせん不要のもの」という正論が成り立ちます。

もとの語彙であるsupplementは付け足す、付録という意味ですから、文字通りサプリメントはオマケ的なものだったのです。

ところが、私たちヒトの寿命は従来よりも数十年「付け足される」ことがあたり前になってきました。

40-60歳あたりまでで亡くなるのが普通だった時代に比べ、現在ではその「付け足し」こそどうやってマネジメントして行けばよいのか?この問いかけが世の中の中心課題になってきています。

こうなってくると、サプリメントはいつの間にか付録から主役に近い位置付けになってきているのかもしれません。

昨今、非常にたくさんの機能性表示食品やトクホがつくられている状況はその表れに他ならないでしょう。

というわけで、六大栄養素に加えて七番目にサプリメント、そして「水と空気」が現代人の必須栄養素だ、とかんがえればほとんどがカバーできると思います(あと、お酒がありますが!?)。


次回は12/10(木)に更新の予定です。