2021/01/28 カテゴリ: 健康 : 

新型コロナの高リスクグループの人々はなぜ高リスクなのか?

新型コロナで浮き彫りになった事実のひとつに、重篤化や死亡に至りやすい「高リスクグループ」といわれるカテゴリーがあることが挙げられます。

糖尿病やガンなどの基礎疾患のある人、そして高齢者がその典型のようです。

なぜそういうことになるのでしょう。

重篤化や死亡に至る、ということは結局免疫抵抗力がコロナを排除できないということです。

高リスクグループの人々は免疫力が弱っている、これはまちがいないと思います。

糖尿病の場合利用できるエネルギー源としては専ら脂肪に依存することになります。

糖尿病とは筋肉などに糖質を取り込めないため使い勝手の良いブドウ糖をむざむざと尿中に捨てざるを得ない疾患です。

脂肪をエネルギーとして使うためには十分な量のL-カルニチンが必要になりますが、通常の食生活では不足がちになり、ひいてはエネルギーの欠乏状態に陥ります。

ガンの場合はそれが発生する部位にもよりますが、いずれにせよガン細胞自身が旺盛に増殖してくるためそれを養うためのエネルギーが収奪されてしまいます。

また、ガン細胞と戦うことについても免疫系は間断なくエネルギーを消耗してしまいます。

これに加えて肝臓や腎臓などに癌組織が存在している場合には「仕事をしない輩」がどしんと居座っているわけですからそういった臓器が本来なすべき仕事場が手狭になり効率が落ちてしまいます。つまりここでもエネルギー不足がおこります。

一方高齢になると、胸腺という免疫細胞を製造する臓器が非常に委縮してしまうのでフレッシュで機動力のある免疫細胞を生み出すことがむつかしくなります。

また、生命活動全般のエネルギーが生存に必要最小限のボリウムに絞られてくることから感染者に対する対抗が基本的に甘くなってしまいます。

総じていえばこれら基礎疾患や高齢層に共通している身体状況は「エネルギー不足」ということにつきるのかもしれません。

逆に言うと、多種類の免疫細胞をシステマティックに制御しながら活性化させていくことには非常に多くのエネルギーが必要になるということでもあります。

この事情はたとえワクチンを摂取したとしても同じことです。

ですので、手洗いやうがい、マスクの習慣とともにお風呂にしっかり使って体温を保つ(これで体温維持のためのエネルギーが節約できる)、食習慣を見直して栄養素を質量ともに充実させること、そして全身のチューンナップ時間である睡眠を十分快適に確保すること、といった基本的な対策が結局最も頼りになるはずです。

考えてみればエネルギー不足に起因して症状が重篤化するということはとくに新型コロナに限ったことではなく、一般的な風邪やインフルエンザなどの感染症でも全く同じことです。

冬場にウイルスが生き延びやすいということとあわせて、この季節には単に体温を保つことですらエネルギーを余計に消費してしまうのですから保温の心がけは必須です。

基本的なことですが、結局それが自前の抵抗力(ワクチンもこれがなければ十分な作動が望めない)を高める唯一の方法だということを改めて理解しながら過ごしたいものだと思います。

次回の更新は2/4(木)です。