2021/03/18 カテゴリ: 栄養素の常識・非常識・「脱」常識 : 

インフルエンザが激減している理由をご存知ですか?

今から二週間ほど前のこと(3月4日)、小池都知事からの次のような発言が報道されていました。

「都内におけるインフルエンザの発生状況だが、2019年の流行時は6万6828件だったのが2020年、昨年でなんと60件で留まっているという数字がある。これはマスク、手洗いなどを徹底することによってむしろインフルエンザは圧倒的に抑えられたという、そのような数字だ」というものです。

小池さんのこのコメントもひとつのきっかけとなって、マスクや手洗いがさらに励行される結果いろいろな感染症のリスクが抑えられる方向に行くことは予想されますし、政治家としてそういう(よい意味での)意識操作の意図もあっての発言であればそれもまた結構、と思います。

けれども、私はこのことからかなりいろいろなことを考えました。

本当にマスクと手洗いによってインフルエンザが1000分の1以下に減少したというのなら、それが東京都や日本でだけおこっている現象かどうかが気になります。

実際には南米など衛生意識がかなり異なる南半球の多くの国でもインフルエンザは激減しているようです。

もしマスクや手洗いがインフルエンザを1000分の1に抑え込んでいるのであれば、もはや我々は金輪際インフルエンザワクチンの接種など受けたりはしないだろう、とも思います。

例年巨額を投じて先を争って長年せかされるようにワクチンを打ってきた、あの光景はいったい何だったのか、と思いたくなります。

こういう状況を科学のコトバで言ってみると、次のようになるでしょう。

「マスクや手洗いの機会が増えたこととインフルエンザの流行の間には一定の相関関係が認められる、けれども両者に因果関係があるとはいえない」

ここで「ウイルス干渉」ということを考えてみます。

ウイルス干渉というのは何か一種類のウイルスが先行して感染した場合、二番手以降に感染してきたものが予め賦活された自然免疫系に撃退され、増殖できずに消滅してしまうという現象です。

これもまた実際に証明するとなると容易ではないはずですが、マスクと手洗いとの相関関係よりもウイルス干渉の方がより合理的な説明になっているのでは?と私などは思ってしまいます。

そして最後に思うこと。

これが最も重要だと思いますが、「マスク手洗い説」「ウイルス干渉説」(あるいはまだほかの説も?)のいずれかひとつが正しくてあとはすべて間違っている、という考えが危険だということです。

実際には「ウイルス干渉が60%」そこへ「マスク手洗い」が後押しすることによってインフルエンザが激減している、といったイメージが本当ではないかという気がします。

専門家というのはいわばそのテーマに人生をかけているわけですから自説で他説を圧倒することが仕事ともいえます。

けれども複合的な原因がある場合にはどの専門家の説明も決定的ではない。ここにたいへん厄介な問題があると思います。

とはいえ「インフルエンザの真実」は後々コロナ禍が去ってしまったあとで自ずと証明されること。

ウイルス干渉説が有力だと思っている私としても「小池都知事説」があたっているのであれば、それがベストだと思います。

緊急事態宣言が間もなく解除されますが、解除しても延長しても聞こえてくる文句ばかりを報道するということこそ問題視すべきではないか、報道に上がってこない大半の民衆の英知にこそ期待して行きたいものだと思います。

次回の更新は3/25(木)です。