2021/04/08 カテゴリ: 健康 : 

コレステロールやL-カルニチンでインターフェイスを守りましょう

コンピューター用語にインターフェイスという言葉があります。

パソコンとモデムやディスプレー、スピーカーユニットなどとをつなぐ接合面、境界面という意味です。

昔はしょっちゅうでしたが、今でも時々いざプレゼンをしようとしたときにプロジェクターにうまく映らないとかスピーカーから音が出てこないといったトラブルは起こります。

ことほど然様に異なる装置を円滑につなぐことは難しいものです。

また通信でもコンピューターウイルスの流入を防いだり、機密情報が洩れたりすると大騒ぎになります。

私たちの身体もまた身体のさまざまなパーツどうしがつながっていたり、体外から侵入して来るもの、外へ排出するものといった区別をつけることには非常に巧妙な仕組みがあります。

たとえば、食べ物を吸収する消化管壁は体外と体内を分け隔てる境界です。

体内でも循環器系ではリンパ管と血管の境界面、毛細血管の動脈と静脈の境界面なども機能の異なる空間を隔てています。

脳の中に入るためには血液脳関門とよばれる有名な関所があり、脳という管制室に無暗に不要なものが侵入することができないようになっています。

エネルギー源となる脂肪はその燃焼の場であるミトコンドリアに入るにあたってL-カルニチンという運搬ツールと結合していることが必要で、それによって流入量が精密に調節されています。

これら境界面はただ厳重に通過を阻止していればよいということではなく「必要な物だけを通す」というフレキシブルな性質がなければなりません。

さまざまな健康法がありますが、ひとつの見方としてこれら境界面をきちんと整備できているかどうかが健康でいられるかどうかの決め手になる、ということが言えます。

「死」ということに思いを馳せれば生きとし生けるもの「死体」「遺骸」「死骸」などになってしまうとたちまちにして境界面の秩序がなくなり、あっという間に内なるものは外に洩れだし、外なるものは内部に侵入し、やがてすべては微生物によって炭酸ガスと水に分解される、いわゆる生きる秩序が終了するわけです。

「境界面健康法」といった方法論はまだ存在しませんが、ひとつのヒントとして「生体膜」を整えることが挙げられます。

そのためにはコレステロールの摂取は非常に重要です。

やみくもに嫌われがちなコレステロールこそは健康な生体膜の基礎となるものであるものですが、このことは必ずしもよく理解されていません。

また過激な「電子力発電」を行っているミトコンドリアを囲む膜(ミトコンドリア膜)を保全するためには十分な量のL-カルニチンが必要になります。

加齢と共に減少するL-カルニチンを補う意義のひとつもその点にあると考えられます。

次回の更新は4/15(木)です。